四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
羨望

巨匠と言われた人の作品を
今まで数多く見て

確かな腕に・・独特の作風などに
幾度となく感銘を受けた

それとはまったく違った
・・・・未知との遭遇

既成概念を取り払った・・いや
もともとそんなものはないのだろう

子供はすべて芸術家だと言った
ピカソの言葉を思い出す

文明社会という
見えないガラスのケースに入れられて

ガラスケースに入れられた
自由な者たちを眺め続けた
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迷宮

今・・昔・・近く・・遠く・・此処・・何処か
頭の中をテロップのように
単語が行ったり来たり流れていく

読めないフランス語だったからか・・
読もうともしなかった解説

一歩足を中に踏み入れると衝撃!
宇宙人の存在を信じてしまいそうなほど

何?これは?作品?道具?
デッサンだの製図だの配色だのって・・・

無用な世界なのか
出来上がってしまった世界なのか

迷宮!!
何かを捨て去って見ていかないと

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エッフェル塔の見える街

途中の大雨で
一度は断念したケ・ブランリ

雨宿りのランチの間に
機嫌を直した空模様

再度目的目指し
歩きはじめる・・けど・・

気力回復は遅れて
ケ・ブランリまでお預け

途中予定を一つ入れる
有名なカヌレのお店

エッフェル塔が
正面に見える道を
真っ直ぐに歩く

パリらしい風景なのに
疲れてる・・疲れてる・・
写真に疲れが!しっかり出てる
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ケ・ブランリまでの道々で

ケ・ブランリまで
セーヌに近づいたり離れたり

ただでさえ遠い道を
さらに遠くして

珍しいはずのパリの街の風景も
慣れてくれば普通に見え

カメラはだんだん
飾りものなっていく

もっとシャッターを
押しておけばよかったと

街の風景を探すと
なんでもない風景が懐かしい

美しい石畳・・車のウィンドウ・・
水溜まりに写り込む並ぶ窓

一日中歩き疲れたことさえも
今は懐かしく思える
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アレクサンドル三世橋で

目的地はケ・ブランリ美術館

芸術の原点とも行く着く先とも思え
足も気持ちもそちらへ向く

最寄りの駅が遠いからという理由で
サンジェルマンから歩くことに
かなり大胆発想!

それでもセーヌ河畔を
カメラに収めながら・・・
アレクサンドル三世橋を撮っていると
中国語で・・たぶん・・話しかけられる

首をかしげると英語で・・
何という橋かと聞いてくる
ナポレオン三世橋と答える・・間違え

アレクサンドル三世橋だ
ナポレオンが眠るアンバリッド近くなので
大いなる勘違い

その男性は「日本人か?」と聞いてくる
「そう」・・と答えると
途端に大笑い!!

その大笑いを好意に受け取った
もめてるよね?
そんな笑い・・
もめてるもめてる!
こちらも大笑いで返した
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ジヴェルニー・イエロー

10月の空気は冷たく
ダウンのファスナーを
襟元まで上げる

澄んだ空気は
光をすべて抱き込んで
花々にまき散らす

もう十分秋なのに
花の色は赤や黄色と
夏の色

秋は夏の色に
透明感を与え夢の中

これがジヴェルニーの
光の魔法かと

冷たい空気の秋と
魔法の色の夏と
行ったり来たり

ここでは時さえもが
自由だった
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雪やんで

一日中降った雪も止んで
太陽は何事もなかったように輝いている

雪明けの空気は澄み
静かに聞けば小鳥の声は一段高く

そっと外を観れば
遠く小鳥が弧を描き飛び交っている

そういえば・・食べる者もなく
傷みかけてるミカンが

小さなミカンを小枝に挿し・・おいで!
ガラス窓を閉めて待つ

メジロが入れ替わり立ち替わり
様子見にちょこちょこと

試しに撮った一枚を見て
あっ!ガラスの汚れが

年末にサボったツケがこんなところで
慌てて四角い模様に拭き取る

ガラス窓の拭かれた
四角い窓から見たメジロたちは
寒さにも負けず羨ましいほど元気!
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遠い昔見たダリア

遠い昔・・・
まだ年も数えられないような頃
我が家の庭の南の端に
深紅の大きなダリアの花が咲いた

小さな私が見上げれば
大きな空も見えて
我が家の庭の女王様だった

次の年・・
花をつけないダリアに
母はどうしたのだろうと
土を掘り返した
取り出したダリアの球根は
サツマイモのよう

美しい球根を想像していた子供の心は
みるみるしぼんでいった
それ以来ダリアの花を見ると
浮んでくるのはサツマイモ
しばらくはダリアを
花の範疇に入れることを拒んだ

それから数十年・・ある日突然
サツマイモが浮かばないダリアに出会った
その日から再びダリアは花の女王様
あれ以来ダリアを植えなかった母は
ダリアをどう思っていたのだろ・・
きっと日当たりが悪かったから・・と
サツマイモのせいじゃない!
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メキシカンセージ徒然話

ここに住みついてはや18年・・
あの頃はまだホームセンターなるものを知らず

車で15分ほどの
どうやらそこで栽培しているらしい
園芸店があった

花好きの母を連れ度々そこを訪れた
そして・・・ある日・・・

おそろいのメキシカンセージの花を買った
小さなビロードのような花びら

華やかな花ではないけど
ハーブらしいその姿に心ひかれた

母のところも我が家の庭のも
我が背丈ほどになり大満足

ところがある年我が家のはすっかり消えた
母のところは両手を回して
我がウエストほどに増えた

母が施設入所をすることが決まり
そのメキシカンセージは我が家にお引越
不思議なことにまたまた消えた

ジヴェルニーでメキシカンセージに出会い
あのおそろいのビロードの花びらを思い出し
また・・植えようか・・
青い澄んだ空に似合うあの花を
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