美しき花は

　　　　　　　　　　　　　　　バラの花といえば
　　　　　　　　　　　　　　　あまりに当たり前すぎて




　　　　　　　　　　　　　　　好きだと思うには
　　　　　　　　　　　　　　　つまらな過ぎて




　　　　　　　　　　　　　　　美しい花！の範疇から
　　　　　　　　　　　　　　　追い出している時期があった




　　　　　　　　　　　　　　　ところがやっぱり女王様
　　　　　　　　　　　　　　　しっかり美しき花の真ん中に




　　　　　　　　　　　　　　　期待をされたバラは
　　　　　　　　　　　　　　　矯正されすぎていたせいか




　　　　　　　　　　　　　　　自由なバラに出会って以来
　　　　　　　　　　　　　　　変わったバラへの思い




　　　　　　　　　　　　　　　人もまた
　　　　　　　　　　　　　　　心素直なものが・・

風を感じて

　　　　　　　　　　　　　　　日差しに透けて




　　　　　　　　　　　　　　　重なる緑の陰影




　　　　　　　　　　　　　　　ところどころに見える空




　　　　　　　　　　　　　　　五月の風の通り道




　　　　　　　　　　　　　　　季節を超えて




　　　　　　　　　　　　　　　また巡り来た風を感じ




　　　　　　　　　　　　　　　優しく行きすぎる時の軽さ

ワンコとゆっくり散歩

　　　　　　　　　　　　　　　　１７歳すっかり年をとった
　　　　　　　　　　　　　　　　我が家のワンコ




　　　　　　　　　　　　　　　　ついこの間まで
　　　　　　　　　　　　　　　　待て待てと追いかけていた散歩




　　　　　　　　　　　　　　　　今は少し歩いてはお休み
　　　　　　　　　　　　　　　　見るに見かねて抱っこ散歩




　　　　　　　　　　　　　　　　どうして犬なのに歩かないの？
　　　　　　　　　　　　　　　　と小さな子どもの声




　　　　　　　　　　　　　　　　ちゃんと歩きなさいねと
　　　　　　　　　　　　　　　　言われているのだろうなぁ




　　　　　　　　　　　　　　　　それでも帰りは頑張って
　　　　　　　　　　　　　　　　ヨチヨチ歩きの我がワンコ




　　　　　　　　　　　　　　　　人目もはばからず猫なで声で
　　　　　　　　　　　　　　　　いい子だね頑張って！なんて・・




　　　　　　　　　　　　　　　　五月の光の中で
　　　　　　　　　　　　　　　　飼い主様の幸せな一時

特別な紅いバラ

　　　　　　　　　　　　　　　薔薇は紅い色と
　　　　　　　　　　　　　　　いつの間にか思いこんでいた




　　　　　　　　　　　　　　　夢見る頃にもならないほど
　　　　　　　　　　　　　　　それは小さな頃・・




　　　　　　　　　　　　　　　ランドセルを背負って
　　　　　　　　　　　　　　　垣根越しの紅いバラを見つけたら




　　　　　　　　　　　　　　　その日は特別に
　　　　　　　　　　　　　　　いいことがありそうな




　　　　　　　　　　　　　　　走って帰って
　　　　　　　　　　　　　　　ランドセルを放り投げ




　　　　　　　　　　　　　　　ほんとはいつもの変わらない
　　　　　　　　　　　　　　　路地裏遊びなのに




　　　　　　　　　　　　　　　紅いバラの魔法は消えないで
　　　　　　　　　　　　　　　素敵な一日・・




　　　　　　　　　　　　　　　夢見る頃への小さな芽が
　　　　　　　　　　　　　　　一つ・・二つ・・

薔薇は五月に

　　　　　　　　　　　　　　　薔薇の色・・薔薇の葉の緑・・




　　　　　　　　　　　　　　　鮮やかに・・鮮やかに・・




　　　　　　　　　　　　　　　花々の数えられないほどの色




　　　　　　　　　　　　　　　枝々の葉の緑色の数




　　　　　　　　　　　　　　　五月は豊かな色の中




　　　　　　　　　　　　　　　光りも跳ねて踊り




　　　　　　　　　　　　　　　風もメロディーの乗って




　　　　　　　　　　　　　　　五月はすべてが一つになって

五月になれば

　　　　　　　　　　　　　　　　風と日差し




　　　　　　　　　　　　　　　　五月を感じたら




　　　　　　　　　　　　　　　　知らず知らず足が向いて




　　　　　　　　　　　　　　　　いつものバラの中にいた




　　　　　　　　　　　　　　　　懐かしさなどなく・・いつもの・・




　　　　　　　　　　　　　　　　昨日もいたような




　　　　　　　　　　　　　　　　バラの香りは色褪せず




　　　　　　　　　　　　　　　　何も変わっていなようだった

季節に寄り添って

　　　　　　　　　　　　　　　今年の季節は
　　　　　　　　　　　　　　　正しくやってきたのか・・




　　　　　　　　　　　　　　　それとも
　　　　　　　　　　　　　　　異常気象なのか・・




　　　　　　　　　　　　　　　報道に振り回されて
　　　　　　　　　　　　　　　異常と思ったり思わされたり




　　　　　　　　　　　　　　　大空をバックに
　　　　　　　　　　　　　　　季節の花を見上げれば




　　　　　　　　　　　　　　　観測史上どうとやらは
　　　　　　　　　　　　　　　どうでもいいような・・




　　　　　　　　　　　　　　　時々入れ替わる
　　　　　　　　　　　　　　　花の開花の後先に




　　　　　　　　　　　　　　　今年の春は？や
　　　　　　　　　　　　　　　今年の秋は？に




　　　　　　　　　　　　　　　自然の中で
　　　　　　　　　　　　　　　季節に寄り添って

空はご機嫌

　　　　　　　　　　　　　　　空はご機嫌
　　　　　　　　　　　　　　　ピッカピカのお天気




　　　　　　　　　　　　　　　こんなときに
　　　　　　　　　　　　　　　出会うエゴノキ




　　　　　　　　　　　　　　　いつもの
　　　　　　　　　　　　　　　どんより雲の下の




　　　　　　　　　　　　　　　憂鬱そうな翳を
　　　　　　　　　　　　　　　追い払い




　　　　　　　　　　　　　　　すこぶる健康的
　　　　　　　　　　　　　　　真っ白々な花




　　　　　　　　　　　　　　　あまりに元気な
　　　　　　　　　　　　　　　エゴノキの花




　　　　　　　　　　　　　　　此方の方が
　　　　　　　　　　　　　　　妙に照れたり・・

久しぶりの大雨で

　　　　　　　　　　　　　　　叩きつけるような雨の音




　　　　　　　　　　　　　　　やっと訪れた新緑の季節




　　　　　　　　　　　　　　　枝だけだったスモークツリーにも




　　　　　　　　　　　　　　　紅い若葉が生えそろって




　　　　　　　　　　　　　　　この雨に出会えば雨粒が・・・




　　　　　　　　　　　　　　　急いで若葉を眺めれば




　　　　　　　　　　　　　　　天から落ちて葉の上でジャンプ




　　　　　　　　　　　　　　　落ちては出来る雨粒は楽しそうに

子供の頃の自分見ーつけ

　　　　　　　　　　　　　　　雑木林を映す田んぼ




　　　　　　　　　　　　　　　鬱蒼とした木のトンネル




　　　　　　　　　　　　　　　幾種類もの木々の葉




　　　　　　　　　　　　　　　名も知らぬ草




　　　　　　　　　　　　　　　我が家の隣にあった竹薮




　　　　　　　　　　　　　　　絶対いる！絶対！！




　　　　　　　　　　　　　　　この写真のどこかに絶対いる




　　　　　　　　　　　　　　　遠い昔の子供の頃の自分が