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ウルトラマリンの夢



               それは偶然




               ウルトラマリンを背に
               オレンジの花が咲いていた




               大胆!
               オレンジの花は大胆!




               ウルトラマリンは
               こんな風にオレンジの花を飾る




               思いもつかない組み合わせに・・




               夢・・
               ウルトラマリンの夢




               花は夢の中に
               咲いているようだった




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花畑に絵を見つける



                一面の黄花コスモス




                同じ花が何千・・何万と咲く




                風に揺れて花が変わる




                花と花が重なり離れる




                ほんの一瞬絵が見える




                同じだった花が動き絵を作る




                一瞬を追いかける




                ほんの一瞬の絵を追いかける





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枯れて強く



                花のころは強い日差しに




                うなだれていたアジサイの花




                枯れ始めると不思議なことに




                花びら一枚一枚も勢い持って




                真夏の午後涼しげに咲いている




                凄いと心で呟き暑さから逃げる







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夏の色鮮やかに



               真夏が似合う




               百日草はいつも
               真っ白な雲を見上げて




               こちらはいつも
               暑さにため息




               ため息をつ度に思う
               去年もこうだったと




               そしてその時だけ




               夏の暑さを許し




               跳びはねた
               暑い夏を思い出す




               暑い夏を愛した頃を





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アジサイ輝き始めて



               暑さが悪いのかクーラーが悪いのか・・




               どちらも好みではないと破れかぶれ




               で・・日中外へ飛び出す




               木陰はいいと自分を慰める




               辿り着いたアジサイの咲くところ




               もう慰めはいらない!!




               枯れ始めたアジサイは輝いて

               変わらぬ暑さだけど季節は動いて




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フェンネルシードの実る頃に



               伸びるだけ伸びたフェンネル




               雨と風に枝は曲がり




               出入りするたびに肩にぶつかる




               邪魔だけど・・邪魔じゃない




               実るまで・・実るまで




               邪魔とは言わない




               と・・やっと実って




               一粒一粒が愛らしい




               集まって模様を描けば
               味わい深い

               昨年はこの枝を
               ほしいという友人にあげたっけ・・




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花を飾って



               ほんのごく稀に花束が飾られる




               若い頃は気が向くと
               特別!と花束を抱えて帰った




               今は心にも経済的にも
               そんな余裕はなし!




               何よりもどうにも似合わない
               私に?部屋に?




               それでもこんな花束届けば
               心華やぎ嬉しくなる




               ちょっと気合を入れ
               周りを調える
               う~ん・・優雅!



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夏の花畑



               夏の花畑・・記憶をたどる




               う~ん・・辿り着かぬあの頃




               ゆっくりと浮かび上がってくる




               朝顔・・立葵・・松葉牡丹
               花魁草・・百日草・・記憶やっと満開




               どこか雑で・・素朴で・・自由だった




               その花と同じ空気を吸って




               自由を知った




               花の名前を忘れても
               あの自由な空気は忘れない・・今は・・・



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稲妻の下で!



               花火だったらお見事!




               と思えるほどの爆音




               ところが暗い空には稲妻




               さすがに今日はブレーカーを下す




               どっかんどっかんドラムの中のよう




               コードを抜いた
               ノートパソコンだけが明るい




               子供のころ・・縁側で眺めていた稲妻




               あのとき・・怖くなかったのだろうか・・

               記憶にない・・って???




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暑い!暑い!と



               記録的な暑さだという




               その最中お誘いを受けランチへ




               暑さ手加減なし!!




               暑い暑いと言い続けるのも能がなし・・




               考察・・下からのほうが暑い!!




               って誰でも知っている・・よね




               アスファルトの道を睨みながら




               ふと・・花たちはどうしているかしら?



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