四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
シャクナゲの季節に

我が家では美しい花木が育たないらしい

ライラックの花は植えて一年後
接ぎ木の元木になり消え

大鍋いっぱいのジャムができたブルーベリーも
数年前に器一杯の収穫しかなくなり

ピンクのアジサイは植えて十数年後に
ようやく花をつけたけど・・・

十数年咲いたシャクナゲもまた
今年は一つも花をつけないでいる

散歩道のシャクナゲに出会い
この花の季節と知る

なぜか我が家に来ると
元気をなくす花のことを思うと

こうして散歩道で出会うことが
花にも育て主にもいいことなどと楽しく眺める
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雨の日はジューンベリーの花

遅い春は一斉に花開きウキウキしたものだけど

どうしたわけか開いた花をほったらかし

春の太陽はそっぽを向いて雨続き

小さな花たちは雨を集めて何をしているのかと

再びつけた暖房の中でそんな思いが浮かぶ

ふっとよぎった雨に似合う花

6月の実りを待つジューンベリー

雨粒に6月の実への伝言を探しているのでは
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これでも生物部?

むかし・・・むかし・・・の高校時代

どういうわけだか生物部なんぞに所属

伊豆半島のシダなどを調査していた

しかし・・
春のゼンマイがこんなに大きかったなんて!

知らなかったぁ~~びっくり!!

ぐるぐる渦を巻いた葉も
その渦に収まった葉も初めてみる姿

こんなに驚くなんて・・
今までの生物部発言当てにはならぬ
・・と皆思うだろうなぁ~~
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春の歌に合わせて

首を長くして空へ向かう小さな花

冬の間太陽への挨拶の日を待っていたのだろう

見事に並んでいる姿は五線譜の音符のよう

ひかりの伴奏で・・小鳥も歌う

春の風景の邪魔にならぬよう

聞え来る歌はピアニッシモ

私もつま先でリズムを小さくとって踊った気分

春の歌は太陽が傾くまで続く
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ピュアホワイト

白い花は幼さと艶やかさと
なによりもピュアさがある

などと勝手に描いていると・・

そんなことはない
自然に咲いているだけと

お叱りの声が聞こえてきそうだけど
このピュアな白い花を見ていると

色のついた諸々のことなど
スーッと消え去り

ふんわりとした優しさに包まれ
白い世界の中へと

だから・・勝手に・・ピュアホワイト

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井の頭春風景

柵のとれた井の頭へ

満開のしだれ桜にシジュウカラ
久しぶりの小鳥の姿に気持が弾む

ただ少なくなったような木々や
新しい歩道に物足りなさが

雨の日の水たまりや
ぬかるみは歩き難かったけど

汚すまいと抱いたワンコと見る
水たまりに映る木々が好きだった

少し残った地面にぬかるみができたら
使い古しの靴でどたどた歩いてあげるか・・・

便利さと引き換えに
また武蔵野の風景が少し変わっていった

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桜ふるえる春

桜の花びら一つ・・二つ三つ

ぶるぶる・・ぶる

寒さに震える

春はなぜだか後ろを向いて走りだした

思い出は立ち止まって思うもの

戻るものではないものよと

大声で叫びたいけど

無情にも空からはみぞれ交じりの来訪者

繰り返し歌う・・「はーるよこい♪」
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横浜緋桜

桜色の世界の中でひと際目立つ緋色

初めて見る南国調の桜

とびきりの明るさに惹かれ

なんという桜かと気になる

プレートを読むと横浜緋桜

なるほど異国情緒を感じさせる名

風に揺れる葉の間に覗く緑の葉に

新しい物語など思いめぐらせて
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花たくましく

光と影・・逞しく映る山桜

太く強く画面を切る枝

エレガントなはずの白い花も

隙もなく凜として開く花びら

枝に残りながら枯れることなく

潔く散ることがこの花には似あう

桜吹雪が春の空気を切るようにも思えてくる

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