夏の桜

　　　　　　　夏の桜・・とでも言いたくなるような陽気の中で




　　　　　　　何の違和感もなく見入るようになっていた




　　　　　　　数年前は肌寒さを感じながらではないと




　　　　　　　温暖化への不安も感じちょっとしたイライラ感も




　　　　　　　すっかり気候変動に慣らされ・・半袖での桜鑑賞




　　　　　　　人生数十年静かに過ぎていくものと思っていたものだけど




　　　　　　　この十年の激変・・それすら驚きも小さなものになり




　　　　　　　人は慣れて鈍くなるのか・・鈍くなり防御するのか・・

癒しの春

　　　　　　　小振りのチューリップが大合唱




　　　　　　　カメラを抱えている人たちがかがんで狙いを定めて




　　　　　　　春だねぇ～の風景・・長閑・・




　　　　　　　ちょっと恥ずかしくなるような久しぶりの春の風景




　　　　　　　とくに浮かぶ言葉もなく・・




　　　　　　　あ～頭の中がすっかり空っぽ




　　　　　　　こうでなくっちゃ・・癒しの春・・




　　　　　　　　たまにはこんな時が・・

天気予報に乗せられて

　　　　　　　春まだ浅い頃・・真っ白な桜が満開に




　　　　　　　その名も「寒咲大島」・・冷たい風が残る頃だった




　　　　　　　お次は春爛漫が控えていると思っていたけど




　　　　　　　なんと突然の初夏の陽気・・天気予報に乗せられて




　　　　　　　洗いも洗ったり毛布二枚・・ちょっと早かったか




　　　　　　　思いのほか重い毛布に・・乾いている？




　　　　　　　明日ももう一度干そうと床に広げてある




　　　　　　　季節は確実に動いている・・戻りも含めて！

小さな春の知らせ

　　　　　　　久しぶりのクロモジの花




　　　　　　　小さすぎて見逃していたのか
　　　　　　　出会いの時期を逃していたのか




　　　　　　　一つの景色の中では消えてしまいそうな花だけど




　　　　　　　よく見ると細やかに作られた花弁・蕊




　　　　　　　自然の造形物に手抜きなどないのだなぁと




　　　　　　　その健気さに感心しながら・・




　　　　　　　春の知らせにじぃーっと見入る

降り注ぐ桜の花に

　　　　　　　散り始めてもいない枝垂桜の下に立つ




　　　　　　　細い枝に咲いた桜は降り注ぐ雨のごとく




　　　　　　　浴びてこれほど心地よい雨もないほどに




　　　　　　　春雨じゃ濡れて行こう・・などとは・・




　　　　　　　もしかしたら枝垂桜の雨だったのでは




　　　　　　　ふと思う・・柔らかい雨粒まじりも・・




　　　　　　　美しいハーモニーを奏でるに違いない




　　　　　　　濡れて汚れでも落としてもらえたら

春の色増えて

　　　　　　　満開の桜色に紫の色が差す




　　　　　　　増える色に春が進み始める




　　　　　　　長くなる日差しを受け色は鮮やかさを増す




　　　　　　　春は春で・・いつもの春になっていくのか




　　　　　　　高い木々の枝から枝へ小鳥が動き回っている




　　　　　　　声だけは追えるけど・・姿は・・




　　　　　　　それだけでいい‥この声だけ安らぐ




　　　　　　　小さな世界が少しづつ広がっていく




　　　　　　　広がる世界に色は消えないようにと

満開の桜咲く日に

　　　　　　　今日は雨・・




　　　　　　　だから昨日の「晴れ」がなおの事ありがたく




　　　　　　　花見客の笑い声の楽しさが蘇る




　　　　　　　暖かな空気感・・おっと！・・昼寝？つまづかぬよう




　　　　　　　飛び跳ねて・・あともう少し・・触れた？




　　　　　　　いくつもの思い出が作られていく




　　　　　　　きっと桜だから・・




　　　　　　　私も桜の木の下で思い出製作中

花より団子・・団子より花・・も

　　　　　　　公園が近づくと人出の多さに驚く




　　　　　　　年に一番のお花見日和となると仕方ない




　　　　　　　という自分も例に洩れずにその一人になる予定




　　　　　　　車が留めるられればの話・・なかば諦めつつ




　　　　　　　入口に・・満車の文字はない！！滑り込みセーフ




　　　　　　　とはなったものの・・桜の下はブルーシート




　　　　　　　贅沢は言わず・・お邪魔にならぬよう・・




　　　　　　　上を見上げれば美しい桜・・花より団子に人達も楽し気に

突然の愛らしい姿に

　　　　　　　こんにちは・・思わずそう声をかけたくなる愛らしさ




　　　　　　　天真爛漫にも見える一段濃い桜色




　　　　　　　何度も通ったこの木の下・・こんな花だったんだ




　　　　　　　歩きながら上を見ることもなかったのに・・




　　　　　　　突然　本当の姿を現すなんて・・




　　　　　　　ここはどこ・・もう一度確認して




　　　　　　　花が散ったても・・わかるように




　　　　　　　またここを通る時「こんにちは」を言うから