秋にご挨拶

　　　　　　　長年付き合ってきた我が身・・さすがにあちこちガタが来て




　　　　　　　メンテナンス時を迎え・・その前に頑丈にせねばと




　　　　　　　真夏は避けていた歩きがいがある広い公園へ




　　　　　　　秋口にはちょうどいい・・季節の変わり目の花や実が




　　　　　　　あれもこれもとすべて回り切れない広さもまたいい




　　　　　　　ちょこっと出会った花などささっと適当に写して・・




　　　　　　　さてさてどんな風に‥期待もせず・・




　　　　　　　写真を見ると秋が写っている・・それだけで十分嬉しい

鶏頭を見る時

　　　　　　　本日は晴天なり・・散歩日和・・なのに・・




　　　　　　　すれ違う人は数えられるほどでしかなく




　　　　　　　川沿いの土手を草刈り機が追い越して行く




　　　　　　　細かくなった草の端が宙を舞い香りが広がる




　　　　　　　一回りして公園に戻るとまだ刈られていない草の中に




　　　　　　　真っ赤な鶏頭の花が・・秋か・・いいねぇ




　　　　　　　どうってことのない花と・・どうってことのない時間




　　　　　　　こんな時間が無くなってどれくらい？
　　　　　　　まだあったのか・・それとも戻って来たのか・・

カリガネソウの季節に

　　　　　　　どんよりとした空模様・・ちょっとした肌寒さ




　　　　　　　これもまた秋らしい気候・・鳥の声はなく虫の声が




　　　　　　　人の歩き姿が右に左に少し揺れ・・ゆっくり




　　　　　　　遠目にはわかりにくく・・近くに寄ればド～ンと




　　　　　　　カリガネソウの花が自分の背丈よりも高く




　　　　　　　小さな紫色の花・・真ん丸の蕾を付け揺れている




　　　　　　　暑い暑いと言っていた夏もこっそり退散した？




　　　　　　　さよならをする前に消えた夏なんて・・気まま・・

捕らぬ狸の皮算用？

　　　　　　　わぁ～～～っ！こんなところに・・こんなにいっぱ！！




　　　　　　　我が目を疑いつつ・・どうしたことなのだろうか？と




　　　　　　　これほどまでのガガイモの花を見たことはなかった




　　　　　　　毎年咲く場所にはガガイモの蔓さえもなく諦めていた




　　　　　　　あのガガブタそっくりの花も立派な実も・・




　　　　　　　毎年一つではあるけど見ることができたのにと




　　　　　　　花から実への期待膨らむ季節のたまらないこと・・




　　　　　　　それが消えた今年・・が良き裏切り・・数え切れないほどの花




　　　　　　　こうなると・・今年は実も豊作？再び膨らむ期待
　　　　　　　「捕らぬ狸の皮算用」なんて言葉が気になりだした

秋への入口で

　　　　　　　優秀じゃない散歩人だからこうなるのだな・・




　　　　　　　ひと月ほど前・・枯れたこの花の前でそう思った




　　　　　　　花つきも悪く枯れてもいて・・出遅れたことにがっかり




　　　　　　　その後すっかり忘れて‥数日前その前を通ると・・




　　　　　　　今を盛りと花をつけたムラサキナツフジが・・微かにいい香りも




　　　　　　　暗いワインの色が独特の雰囲気を醸し出し




　　　　　　　夏の明るく華やかな花を見続けてきた目には




　　　　　　　静かに落ち着いた秋への気持ちを貰えた気がした

チョウチョウ飛びまわって

　　　　　　ヒメアカタテハ？この複雑な模様のチョウに弱い




　　　　　　・・のはずなのに似たようなチョウとの区別が付かずにいる




　　　　　　それでもお似合いの華やかな花の中を飛びまわる姿を見ると




　　　　　　名前などどうでもいい気分になってくる




　　　　　　今日のお気に入りは千日紅？




　　　　　　小さな千日紅の花壇が大きな畑に見えてくる




　　　　　　無垢な心で好きなように飛びまわるチョウチョウマジック




　　　　　　人間世界の喧騒の中からやって来た者はただただ羨ましい

９月の花に・・

　　　　　　　やはり・・ちょっと拍子抜けの涼しさ




　　　　　　　すっかり九月の暑さに慣らされたのだなと複雑




　　　　　　　なぜかセミの声だけがうるさいほどの大合唱





　　　　　　　木々が後ろに引いている草原へ来ると鳥の声が聞こえ




　　　　　　　セミの声にかき消されていたのだと初めて気づく




　　　　　　　そろそろ鳥の飛び交う季節に・・そんな季節の前に




　　　　　　　チョウやハチたちが自由に花から花へ飛びまわっていた

ほろ酔い酔芙蓉

　　　　　　　怪しげな空模様・・久し振りに時間がとれ散歩決行




　　　　　　　歩き始めると気がつかないほどのポツリポツリが・・




　　　　　　　砂利道のシャリシャリ感が伝わって来て・・心地よい




　　　　　　　今は何もないだろうと思っていたところ‥遠目に酔芙蓉が




　　　　　　　すでに正午近く・・花はほろ酔い加減の淡いピンク




　　　　　　　二日酔いの赤い昨日の花がぽつんと色を添えている




　　　　　　　なんとも色っぽいね・・ほどほどにしておきなよ




　　　　　　　そう思いながらさよなら・・後は振り向かないから

やれやれどきに

　　　　　　　突然増えた通院生活・・手帳が〇〇科通院が第一位




　　　　　　　喜んでいくわけでもないので・・これがなかなか大変




　　　　　　　昨日も新宿の病院へと総武線に乗り外を眺めていたら




　　　　　　　あっ大変！・・慌てて降りそうになる・・条件反射




　　　　　　　とっさに留まる・・検査に頻繁に通院している手前の駅で




　　　　　　　病状より病院へたどり着くかの方が問題になりそうな事態に




　　　　　　　何事もスマートにいかないお年頃になった・・やれやれ




　　　　　　　さて次はと再確認でも・・再確認ほど危ないものはない気も

９月に９月の風が吹く

　　　　　　なんだかしっかり９月？・・あたり前だけど・・




　　　　　　　ここ数年こんなに律儀に９月に９月の風が吹くなどなくて




　　　　　　　暑い暑いばかりのの小言月になっていた




　　　　　　　毎日洗濯物を干しながら・・感じる季節




　　　　　　　なんだか昔々運動会が秋だった頃を思い出して




　　　　　　　何か・・こんな夏の終わり秋の始まりもいいもの




　　　　　　　まだまだ残暑は続くけど・・




　　　　　　　嬉しい９月に秋のお知らせ