昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[舟のない港](四)

2016-03-04 09:06:55 | 小説
 空になったコップを見つめながら、「内緒なんだけど」と、少女は小声で話し始めた。 「こんなこというと笑うかもしんないけど、あたい、まだバージンなんだ。 同じ部屋の女の子は、みんな誰かにあげたらしいんだけど。 あたいはまだなんだ。それで、あたいも誰かにあげなくっちやと思って。 ユキオにね、あげようかなあって思って。 べつにハンサムでもないんだけど、すっごくジョーダンがじょうずでね、いっつも笑いこ . . . 本文を読む

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