昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[舟のない港](十)

2016-03-12 12:21:43 | 小説
 重苦しい空気が、また男を襲った。振り払うように時計を見た。五時四十分過ぎを指している。ほんの数分のことではあったけれども、長い時間に感じた。かつてあれ程に欲しかった時間が、今は煩わしい。 . . . 本文を読む

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