昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[舟のない港](二十一)

2016-03-25 09:05:11 | 小説
劇場に入る前に、軽く食事をとることにした。 店の中は、殆どがアベックだったが一組の親子連れがいた。 異常な程に子供に関心を抱く麗子を見て、男の心は痛んだ。 早く結婚してやりたいとは思うのだが、共稼ぎを嫌う男には、まだ経済的に無理がある。 しかし、俺の思いは麗子もわかっているはずだと考えてはいた。 . . . 本文を読む

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