昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[舟のない港](十四)

2016-03-16 09:17:39 | 小説
「いいや、いいんだ。もう慣れっこだよ」  男は、彼自身意外な程に快活に笑った。久しぶりに屈託なく笑った。 名刺交換の折りには、怪訝そうに「何とお読みするのですか?」と聞かれる度に、コンプレックスを感じる名前が、今だけは誇らしかった。 . . . 本文を読む

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