昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[舟のない港](十九)

2016-03-23 08:58:45 | 小説
充実感に満たされていた。 七時の目覚まし時計の音にせき立てられるようにベッドから下りると、まずは弱火で湯を沸かす。 顔を洗い、ひげを剃り、頭髪を整える。 そしてピーッというケトルの音が鳴る。 コンロの弱火が、男の自慢の種だ。 タイミングがピッタリとなったときには、思わずニヤリとほくそ笑む。 . . . 本文を読む

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