人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ふしぎなキリスト教」を読む~橋爪大三郎×大澤真幸対談集

2011年10月15日 08時05分09秒 | 日記

15日(土)。昨日は元の職場のT君と巣鴨で飲みました。駅のすぐ近くの魚囲亭という店です.”ういてい”と読むそうです.お互いの職場の情報交換をして焼酎のボトル1本を軽く空け結局4時間飲み続けました.今朝はめずらしく起床が7時過ぎになってしまいました.”頭が頭痛”です.自業自得,四面楚歌,隔靴掻痒,前途絶望,信号無視・・・・・・なんかおかしくない?

さて,今日15日から新聞週間です。毎日、新聞を読んでいるといいことがありますよ。私は30年以上A、Nの2紙を購読していますが、重要な情報源です。皆さん新聞を読みましょう イベントでは、今日から27日まで、内幸町のプレスセンタービル1階ロビーで「新聞広告クリエーティブコンテスト」の入賞作品展が開かれます。時間は10時から17時までで、入場無料です。21日(金)午後6時半からは「新聞週間記念の集い」がプレスセンタービルの10階ホールで開かれます。八塩圭子さんの司会で、宇宙飛行士・秋山豊寛さんらが出席し「パネル・ディスカッション”東日本大震災ー求められる情報発信とは」が話し合われます。残念ながらこちらは10月5日に申し込みが締め切られてしまいましたが、あとで各紙で記事になると思います。新聞を読みましょうね

  閑話休題 

講談社新書「ふしぎなキリスト教~橋爪大三郎×大澤真幸」を読みました.新書版の帯に「起源からイエスの謎,近代社会への影響まで,すべての疑問に答える最強の入門書!」とあります.クリスチャンでもないわれわれ一般人は,キリスト教のことをわかっているつもりでも,実はまったくまったくわかっていないということを2人の社会学者が対談形式で教えてくれる本です.

普段,「クラシック音楽」を聴いていますが,いわゆるクラシック音楽(西洋音楽)はキリスト教文化と切り離せない存在です.そういう意味でもある程度はキリスト教について知っておいた方が,音楽を聴く上でプラスになると思い買い求めたものです

たとえば次の質問に答えられますか?

どうして神は一つなのか

ユダヤ教とキリスト教は同じなのか

預言者とは何者か

イエスは神か,人か

なぜイエスは処刑されたのか

福音書が複数あるのはなぜか

奇跡は本当にあったのか

カトリックとプロテスタントの違いは何か

ーーーなどなどです.この本はこうした疑問に答えてくれます

この本の中で,いくつか,なるほどと思ったところを紹介します.

[その1]

大澤:祈りの最後に「アーメン」という言葉をつける場合が多いですね.どういう意味ですか?

橋爪:これはもともとユダヤ教のもので,キリスト教,イスラム教にも伝わっているけれど,「その通り,異議なし」という意味です.新左翼が集会で「~するゾー」「異議ナシ!」とやっているけど,あれと同じです

[その2]

大澤:イスラム教は,ユダヤ教やキリスト教をその内部に取り込みながら出来上がっています.しかし,イスラム教にも,イエス・キリストというものはないのです.ユダヤ教にイエス・キリストが存在しないのは当然として,キリスト教を視野に収めているイスラム教にも,イエス・キリストという要素は存在しない.

[その3]

橋爪:論争の結果,どちらでもない中間に落ち着いたのです.それも,足して2で割るのではなく,イエス・キリストは「完全な人間であって,しかも,完全な神の子である」という結論になった.

そういえば,この本を読んで意外だと思ったのはこの2人の社会学者が「イエス・キリストは実在した」という点で一致しているということです とにかく,読み始めたら止められない面白さです.キリスト教に興味がない人にもお勧めします

 

        

 

コメント
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