8日(日)。わが家に来てから134日目を迎え、背伸びしたい年頃のモコタロです
なんとか上にあがりたいんだけど むりだよな うさぎ跳びでもダメかな?
閑話休題
昨日午後、まず新宿ピカデリーに行きチケットを買い、その足で池袋に向かおうと、一番早く着く副都心線に乗ることにしました。新宿三丁目駅のホームに着くとちょうど「急行池袋行」電車が止まっていたので、グッド・タイミングということで乗り込みました。ところがこの電車、なかなか出発しません。社内放送が入り「車両点検のためダイヤが大幅に乱れております。この電車の出発のめどは立っておりません。池袋方面にお出での方は地下鉄丸の内線をご利用ください」と言い出すではありませんか
時刻は1時15分。2時から池袋の東京芸術劇場でコンサートがあるのでオロオロしているヒマはありません。丸の内線などに乗ろうものなら池袋まで17駅くらいあるので間違いなく遅刻です
そこでJR新宿駅まで歩いて、山手線に乗ることにしました。これが正解で、劇場に到着したのは1時40分、開演20分前でした。スマホの乗り換え案内も見ずに直感で判断したのが功を奏しました
ということで、昨日東京芸術劇場で東京フィルのコンサートを聴きました これは「都民芸術フェスティバル2015」の一環として開かれた公演で、プログラムは①チャイコフスキー「歌劇”エフゲニ・オネーギン”から”ポロネーズ”」、②ショパン「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」、③ブラームス「交響曲第1番ハ短調」で、指揮は1981年ブルガリア生まれのロッセン・ゲルコフ、②のピアノ・ソロは今年デビュー30周年を迎える小山実稚恵です
自席は3LBーD8番、3階の左ブロック左から2つ入った席です。会場は文字通り満席です この日のコンマス青木高志の合図でチューニングが行われ、指揮者を待ちます。背の高いガッチリタイプのゲルゴフが登場、1曲目のチャイコフスキーの歌劇「エフゲニ・オネーギン」から「ポロネーズ」の演奏が開始されます
チャイコフスキーは、バレエ音楽とかこの曲のような舞曲は得意中の得意のジャンルですね
ゲルゴフは華麗かつダイナミックに舞踏会のシーンを再現します
ピアノがステージ左サイドからセンターに移動し、2曲目のショパン「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」に備えます。小山実稚恵が淡いグリーンと白を基調とするロングドレスで登場、ピアノに向かいます ゲルゴフのタクトで第1楽章が振幅の深い演奏で開始されます。そして小山のピアノが力強く入ってきてショパン・ワールドを展開します
チャイコフスキー・コンクールとショパン・コンクールの両方に入賞した唯一の日本人ピアニストらしく、演奏は堂々たるものです
今年デビュー30年ですが、これまで何回このコンチェルトを演奏してきたのでしょうか。演奏するだけでなく、ショパン生誕200年に当たる2010年のショパン国際コンクールでは審査員を務めています
会場一杯の拍手 とブラボーに、ショパンの「マズルカ・イ短調作品67-4」をニュアンス豊かに演奏し、クールダウンを図りました
休憩後はブラームスの交響曲第1番ハ短調です。ハ短調というのはベートーヴェンの交響曲第5番”運命”と同じ調性です。ブラームスがこの曲を意識して覚悟の元に作曲したことが伺えます
第1楽章冒頭のティンパ二の連打から、ブラームスの世界です 私はこの曲が大好きです。第2楽章は穏やかで田園交響曲のようです。第4楽章でホルンが奏でる雄大なテーマは、密かに愛するクララ・シューマンへの愛の告白ですが、ここにくると背中がゾクゾクっとします
ゲルゴフはダイナミックな指揮で東京フィルの管と弦から分厚い音楽を引き出していました ティンパ二も良かったです。東京フィル、なかなかやります
も一度、閑話休題
昨日聴いたCDはワーグナーの「歌劇・楽劇 序曲・前奏曲集」です 演奏はオットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団。今日ワーグナーの楽劇を映画で観るので、その予習です。クレンペラーの演奏はどっしりと大地に根差しています