12日(木)。わが家に来てから138日目を迎え、マジックを披露するモコタロです
ほら見て見て マジックだよ! 耳が無くなっちゃった!!
閑話休題
昨日は2015年度の「読響アンサンブル・シリーズ」の会員先行発売日でした 先日、読響会員あて案内ハガキが届き、全5回のプログラムと出演者を見て、申し込もうと思いました
正式には私は現会員ではなく次期会員なのですが、すでに会員番号をもらっているので資格があることが分かりました
午前10時から電話とネットによる受付が開始されましたが、ネットでは現会員しか受け付けないような仕組みらしかったので、電話で申し込むことにしました 当然、午前10時ギリギリに読響チケットに電話しましたが、全く繋がりません
何回か試しましたが全然繋がらないので諦めて本を読んでいました
11時半頃ダメ元で電話したところ奇跡的に繋がったので、手元のよみうり大手町ホールの座席表を基に座席指定をしました
日程とプログラムは次の通りですが、開演30分前からプレトークがあるとのこと。5回連続券は14,400円(1回当たり2,880円相当)の格安料金です
なお、一般発売は2月14日(土)からですが、会員先行発売で売り切れの可能性もあるとのことです。何しろ501席しかありませんから
1.6月16日(火)午後7時半~。モーツアルト①「歌劇”フィガロの結婚”序曲」、②ヴァイオリン協奏曲第3番(Vn:シトコヴェツキー)、③交響曲第41番”ジュピター”(指揮:川瀬賢太郎)
2.7月26日(日)午後2時半~。①モーツアルト「ピアノ四重奏曲第1番」、②ブラームス「ピアノ五重奏曲」。ピアノ:上岡敏之。
3.9月16日(水)午後7時半~。ハイドン①王立音楽家協会のための行進曲、②チェロ協奏曲第1番(Vc:遠藤真理)、③交響曲第101番”時計”。指揮:下野竜也。
4.11月5日(木)午後7時半~。①モーツアルト「歌劇”魔笛”序曲」、②同「ピアノと管楽のための五重奏曲」、③ベートーヴェン「ピアノと管楽のための五重奏曲」。ピアノ:菊池洋子。
5.1月27日(水)午後7時半~。①シューマン「ピアノ五重奏曲」、シューベルト「ピアノ五重奏曲”ます”」。PF:小山実稚恵。
「読響アンサンブル・シリーズ」への登録により、私のオーケストラ等への会員登録は①東響サントリーホール・シリーズ、②同オペラシティ・シリーズ、③東京フィル文京シビック・シリーズ、④新日本フィル・トリフォニー・シリーズ、⑤同室内楽シリーズ、⑥読売日響サントリー定期、⑦同アンサンブル・シリーズ、⑧東京ニューシティ管弦楽団、⑨バッハ・コレギウム・ジャパン、⑩新国立オペラの10コースになりました
も一度、閑話休題
昨日、東京芸術劇場で新日本フィルのコンサートを聴きました これは「都民芸術フェスティバル2015」の一環として開かれたもので、オール・ドヴォルザーク・プログラム=①序曲「謝肉祭」、②チェロ協奏曲ロ短調、③交響曲第9番ホ短調”新世界より”」です
指揮は1981年、オーストラリア生まれのダニエル・スミス、②のチェロ独奏は第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクール優勝者・宮田大です
自席は3C39番、3階センターブロック3列目の右から一つ入った席です。会場はほぼ満席 楽員が登場し配置に着きます。おやっと思ったのは、いつもの新日本フィルとは違う態勢だったからです
通常は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという態勢をとっており、指揮者によって第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右に分かれる”対向配置”をとることがあります
しかし、この日の態勢は、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスといった、高い音から低い音への順に並んでいるのです
これは明らかに指揮者のダニエル・スミスの指示によるものですが、いったい誰の影響を受けたのでしょうか。今では珍しいシフトです
オケ全体を見渡すと、いつもより男性比率が高いように思われます。とくに管楽器は女性奏者が3人しかいません。存在感の大きい首席クラリネットの重松希巳子、首席ファゴットの河村幹子の二人がいないことが大きな理由のようです
コンマスの西江辰郎の合図でチューニングが行われ、指揮者の登場を待ちます。ダニエル・スミスが登場し、1曲目の序曲「謝肉祭」が賑やかに開始されます この曲はドヴォルザークが50歳の時の作品ですが、プラハのチェコ大学からドヴォルザークの50歳を祝って名誉博士号が授与されたことへの返礼として作曲されました
序曲と言ってもオペラのための曲ではなく、独立した作品です。その名の通りカーニバルといった雰囲気の明るく楽しい曲です。スミス+新日本フィルの名刺代わりの演奏です
独奏チェロのために指揮台の左側スペースが空けられ、チェロの演奏台が運ばれます。宮田大がスミスとともに登場し、チェロ協奏曲の演奏に入ります。この曲は友人のチェロ奏者ヴィハンからの依頼により作曲されたもので、チェコでの初演はヴィハンが演奏し、曲は彼に献呈されました
宮田・大ナミックな演奏だったと言いたいところですが、聴いていて感じたのは、彼の良さが発揮されたのは第2楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」の抒情的な音楽ではなかったか、ということです チェロの音色を生かし、朗々と奏でる彼の演奏は聴衆の一人一人に切々と訴えるものがありました
もちろん第1楽章「アレグロ」も第3楽章「アレグロ・モデラート」も深い共感を与える演奏でしたが、やはり第2楽章でしょう
休憩後はドヴォルザークの第9「新世界より」です。ステージ上では第2楽章「ラルゴ」でイングリッシュホルンを独奏する森明子が、リラックスするためか軽くストレッチをやっています
再びスミスが登場、第1楽章に入ります。これといった特徴を見い出しにくい指揮ぶりですが、第1楽章終盤で急にテンポを上げフィナーレに突入したのにはちょっと驚きました
さて問題の第2楽章です。静けさの中、森明子のイングリッシュホルンの独奏が会場に響き渡ります 聴いている方は気楽でよいでしょうが、会場一杯の聴衆が注目する中で演奏している本人は半端なく緊張しているのだと思います
それでもいつものように淡々と美しいメロディーを奏で、どこか懐かしい想いを回想させてくれました
第4楽章の冒頭は、まるで蒸気機関車が発車する時の模様を音にしたような曲想です ドヴォルザークは”鉄道オタク”だったというのは周知の事実ですが、アメリカに渡ってニューヨーク・ナショナル音楽院の院長就任を受諾したのも、機関車を見たいがためだったと言われても否定はしなかったでしょう
最後の一音が消えると、会場一杯の拍手とブラボーがステージに押し寄せました スミス+新日本フィルはドヴォルザークのスラブ舞曲集・第2集から作品72-1をアンコールに演奏し、再び大きな拍手を浴びていました