11日(水)。わが家に来てから137日目を迎え、初めてむき出しの歯を見せるモコタロです
派手な着物を着てないのに 歯出だと言われた
閑話休題
8日の朝日朝刊「書評欄」でローズマリー・ブラウン著「詩的で超常的な調べ」が取り上げられていました 美術家の横尾忠則氏が評を書いています。超訳すると次の通りです
「すでに亡くなった著名楽聖が次々と著者に口述筆記させながら霊界から新作を送ってくる その一団のリーダー格のフランツ・リストが計画した霊界プロジェクトであり、それを受信して克明に記録したのがこのローズマリー・ブラウンの自伝的エッセイ『詩的で超常的な調べ~霊界の楽聖たちが私に授けてくれたもの』である
彼女は7歳の時にリストに出会ったが、リストは『君が大きくなったらまた会いに来る。そのときは君に曲をあげよう』と言い残していった。リストはその40年後に再び彼女の前に現れた
彼女は専門的な音楽教育もなく、ピアノは弾くものの不十分だったので、もっぱら口述筆記でリストの新曲を書きとめた
イギリス社会には心霊問題に対する理解がかなり浸透しており、BBCが彼女の特集を組んだりしている。自筆譜は大英図書館に寄贈されている
作品は『ローズマリーの霊感』というCDに集録されている。偏見のない音楽家の感想を聞いてみたい
」
この話は昔どこかで聞いたことがあります 彼女は2001年に死去しているので、その頃かも知れません。この著作は定価3,132円と高価なので手が出ませんが、CDには興味があります
リストだけでなく、ベートーヴェンやシューベルトの”新曲”も収録されているそうなのでなおさらです。いったいどんな曲を作ったのでしょうか
も一度、閑話休題
毎年5月の連休に東京国際フォーラムを中心に開かれている「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)」の今年のテーマは「PASSIONS」(パシオン)です 主宰者ルネ・マルタン氏は①恋のパシオン、②祈りのパシオン、③いのちのパシオンの3つの観点からコンサートを組み立てようとしています
日程に注意が必要です。例年は5月3日、4日、5日の3日間ですが、今年は5月2日(土)、3日(日)、4日(月・祝)の3日間です
今年のLFJ音楽祭については、明日午後7時から東京国際フォーラム「展示ホール」で開かれる「クラシックソムリエ・サロン」でルネ・マルタン氏自らが、今回取り上げる曲目等について音と映像を交えて解説してくれるとのことなので、楽しみにしています
最後の、閑話休題
先日、飯田橋のギンレイホールでフランス映画「ぼくを探しに」と「グレートデイズ!夢に挑んだ父と子」を観ました 昨日「ぼくを探しに」について書いたので、今日は2014年制作のニルス・タヴェルニエ監督「グレートデイズ!夢に挑んだ父と子」について書きます
車椅子生活を送る17歳のジュリアンは、失業して久しぶりに帰って来た父ポールと一緒に過ごすことを楽しみにしていた しかし、ポールはジュリアンとの接し方が分からず話をしようとしない
父の冷たい態度に憤りを感じるジュリアンだが、父が若い時にトライアスロンの選手だったことを知り、2人でトライアスロンの最難関レース「アイアンマンレース」に出場しようと言い出す
そんな無謀なこと出来る訳がないという父を、次いで母を説得して父子のチームを結成する
ポールは身体を鍛え直し、2人乗り自転車を作り、厳しい練習に励み、アイアンマン・レースに挑む
映像で印象に残るのは、「アイアンマンレース」のスタート・シーンです 何百人もの挑戦者が沖合に向けてクロールで泳いで行くシーンは、まるで魚影の群れです。その群れのしんがりを泳ぐのがジュリアンのゴムボートを引っ張りながら泳ぐポールです
やっと陸に上がったかと思うと次は2人乗り自転車によるレースが待っています
他の参加者はもちろん一人だけこげばよいところをポールはジュリアンを乗せてこがなければなりません。最後は車椅子を押してマラソンです
ポールは途中で「もうこれ以上走れない」とギブアップを宣言しますが、ジュリアンは自ら車椅子の車輪を手で回して前進します。それを見たポールは最後の力を振り絞って車椅子を押してゴールに向かいます
そして、家族や観衆が見守る中、見事に完走しゴールします
父ポールを演じたジャック・ガンブランがいい味を出しています 母クレールを演じたアレクサンドラ・ラミーが体当たりの演技をしています
そして、一番輝いていたのはオーディションで選ばれたジュリアン役のファビアン・エロ―です。あの笑顔が素晴らしい
ストーリーは実際には有り得ない”作り事”ですが、この映画が言いたいことは分かります