人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

エルデーディ弦楽四重奏団のベートーヴェン「第12番」「第14番」を聴く

2015年02月15日 09時10分18秒 | 日記

15日(日)。わが家に来てから141日目を迎え、仁王立ちするモコタロです 

 

          

          

           エへン 僕にも肖像権があるんだぜ 写してもいいけど

 

  閑話休題  

 

昨日は、6月に「ブルー・ローズ」で開かれる「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」のサントリーホール・メンバーズ・クラブ会員のチケット先行発売日でした 会員は一般発売の1か月前からチケットを買うことが出来るばかりでなく、「早割」制度があり、例えばミロ・クァルテットのベートーヴェンの「弦楽四重奏曲」公演は1回5,000円ですが、早割では3,000円です。これを利用しない手はありません

 

          

 

さっそく朝10時過ぎにネットで申し込みを開始しました まずミロ・クァルテットのベートーヴェン「弦楽四重奏曲全曲演奏会」全5公演のセット券(限定50席)を”座席おまかせ”で申し込みました。座席を指定しているうちに50席などすぐに売り切れると考えたからです その結果、センターブロックこそ取れませんでしたが、右ブロック2列目を確保できました セット券なので5回とも同じ席となります

公演は①6月7日(日)午後2時(第1番~第6番)、②11日(木)午後7時(第7番~第9番)、③13日(土)午後7時(第10番~第12番)、④18日(木)午後7時(第15番、第13番:大フーガ付)、⑤20日(土)午後7時(第14番、第16番、第13番から第6楽章「アレグロ」)です

 

          

 

次にトライしたのは6月21日(日)午後1時半からの「ミュージック・ガーデン・フィナーレ」です ①サン=サーンスの「七重奏曲」、②シェーンベルク「清められた夜」がチェロ=堤剛、ヴァイオリン=池田菊衛、ヴィオラ=磯村和英、ピアノ=若林顕、弦楽四重奏=ミロ・クァルテットほかにより演奏されます

次いで、6月12日(金)午後7時からの「ゲスト・コンサート1」です ピアノの児玉桃、ヴァイオリンの竹澤恭子ほかによって①ラヴェル「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」、②ショーソン「ピアノとヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲」が演奏されます

次に6月14日(日)午後2時からの「ゲスト・コンサート2」です クス・クァルテットほかによって①メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第6番」、②チャイコフスキー「弦楽六重奏曲”フィレンツェの思い出”」が演奏されます

 

          

 

最後に6月19日(金)午後8時からの「ENJOY!ウィークエンド スペシャル・ナイト」です プログラムの詳細は明らかになっていませんが、「寛ぎのクラシックや熱狂的なタンゴなど、ジャンルを超えた音楽に魅せられるひと時」と謳っています。出演はバンドネオン=小松亮太、ピアノ=若林顕、弦楽四重奏=クァルテット・エクセルシオです

以上の4公演はすべて、後方ではあるもののセンターブロック通路側席が押さえられました

 

          

 

以上合計9公演(手数料込み)27,700円をセブンイレブンを通じて振り込みました

残念ながら6月6日(土)午後6時からの「オープニング 堤剛プロデュース」は、同じ日に2つのコンサートの予定が入っているので諦めざるを得ませんでした

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日、晴海の第一生命ホールでエルデーディ弦楽四重奏団のコンサートを聴きました 曲目はベートーヴェンの弦楽四重奏曲「第12番変ホ長調」と「第14番嬰ハ短調」です

 

 

          

 

エルデーディ弦楽四重奏団は1989年に東京藝大出身者によって結成されました。メンバーは第1ヴァイオリン=蒲生克郷、第2ヴァイオリン=花崎淳生(古典四重奏団メンバー)、ヴィオラ=桐山建志、チェロ=花崎薫の4人です

自席は9列13番、センターブロック左通路側です。会場は後方の左右が空いており、全体で6割程度の入りでしょうか。ちょっと寂しいですね 4人が登場し1曲目のベートーヴェン「弦楽四重奏曲第12番変ホ長調」が開始されます。この作品はベートーヴェンの弦楽四重奏曲の後期の第1作目に当たる曲です ぺテルスブルクの貴族ガリーツィンから3曲の弦楽四重奏曲の依頼があり、それに応える形で1825年2月に完成しました。後期の曲の中では珍しい4つの楽章から成っています。当時ベートーヴェンは「ミサ・ソレニムス」や第9交響曲に取り組んでいました。と言うことは、この頃ベートーヴェンは耳がほとんど聞こえなかった訳です。それにも関わらず傑作の数々を作曲したのですから、やはり只者ではありません

第1楽章冒頭は4人の力強い総奏によって荘重な音楽が展開します。美しいアンサンブルです 第2楽章は長大なアダージョです。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の魅力はアダージョ楽章にあると思います 第3楽章はアイロニカルなスケルツォです。そして第4楽章は舞曲のような曲想です しかし、真面目な人たちなのですね。演奏が終わってもニコリともしないで一礼します。もう少しリラックスして笑顔を見せてくれても良いと思います

休憩後は第14番嬰ハ短調です。12番は4つの楽章でしたが、この14番は7つの楽章から成ります。第1楽章は第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの順に重々しい雰囲気のフーガが奏でられます その後は霞んでいた空が晴れ渡るような明るい世界が開けます この部分は、モーツアルトの弦楽四重奏曲第19番”不協和音”の第1楽章冒頭に性格がよく似ています 次いで、途切れることなくアレグロの第2楽章、アレグロ・モデラートの第3楽章、アンダンテの第4楽章、スケルツォの第5楽章、アダージョの第6楽章、そしてアレグロの第7楽章に移ります

4人の奏者は、目先が猫の目のようにクルクル変わるベートーヴェンの14番を表情豊かに演奏しました アンコールにベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番から第4楽章「ドイツ舞曲風に」を演奏しました

こうして安定した演奏で後期のベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴くと、「ベートーヴェンって本当にいいな」とあらためて思います

 

          

コメント
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