人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

柚月裕子著「最後の証人」を読む~最近読んだ本の中で一番の傑作!

2015年02月18日 07時01分09秒 | 日記

18日(水)。わが家に来てから144日目を迎え、食事に全神経を集中するモコタロです 

 

          

          こっち向いてくれ? 食事中は声かけないでよ、集中してんだから

 

  閑話休題  

 

16日の日経夕刊に「専用ファイルでCD・DVD整理~ディスク収納でスペース圧縮」という記事が載っていました。記事によると

「CD・DVDのケースを外してディスクだけ保存するためのファイルがある 100円ショップなどで手に入る。CD・DVDだけでなく、ジャケットの表紙、背表紙なども収納できるタイプもある。ケースがない分、薄くなっているのでこれまでの収納場所に多く入れられる 従来の1本のスペースに5本程度入る。薄くても背表紙のタイトルはこれまでと同じように確保でき、あとから探すときに便利 ジャケットなどを一緒に収納できるグッズは様々あるが、ファイルが1枚ずつ独立したものが使いやすい

まあ、買うとしたら「CDだけでなく、ジャケットの表紙や背表紙なども収納できる、ファイルが1枚ずつ独立したタイプ」でしょうが、問題は1枚いくらかかるかです 大雑把に1枚10円としても所有CDは4,000枚なので合計40,000円の支出になります 確かにスペースは削減できるでしょうが、4万円もかけて、さらに手間暇かけてジャケットからファイルに移すのにどれだけの時間がかかるのか・・・そんな暇あったっけ・・・考えただけで気が遠くなります

 

  も一度、閑話休題  

 

柚月裕子著「最後の証人」(宝島社文庫)を読み終わりました 著者は1968年、岩手県生まれ、山形県在住。「臨床真理」で第7回「このミステリー大賞」を受賞しています

 

          

 

佐方貞人は検察官から弁護士に転身した男。佐方は自分の納得のいく弁護依頼しか受けない そんな彼の許に、状況証拠、物的証拠とも被告人が有罪であることを示す殺人事件の弁護の依頼がくる 依頼者は、ある程度罪を認めて情状酌量を取れば減刑される可能性があるのにそうはせず”無実”を主張している。圧倒的に不利な状況にあるのになぜ依頼人は”無実”を主張するのか。その背景を探って行くうちに、依頼人が数年前に起こった自動車と自転車とが衝突して少年が死亡する事故に関係していることが分かる 佐竹は依頼人の無実を証明することができるのか?その先に何が待っているのか

正直に告白すると、この「最後の証人」は最近読んだ本の中で一番面白かった本です まず最初に、全体の半分読んだ辺りで、読者は著者のレトリックに見事に騙されたことに気が付くはずです それから後、「最後の証人」の登場によって検察側と弁護側の立場が逆転し、読者は予想もつかない方向に連れて行かれます

学習院大学教授の中条省平さんが巻末に素晴らしい「解説」を書いていますが、中条さんの言われる通り、この作品は「読者は一切の予備知識なく、作品そのものに誘われて、ひたすら結末に向かうべき」だと思います。したがって、「解説」は読後に読むべきでしょう

 

  閑話休題   

 

昨日聴いたCDは セーナ・ユリナッチの歌うシューマンとレスピーギの歌曲です セーナ・ユリナッチは旧ユーゴスラヴィア出身のメゾソプラノで、1960年代を中心にオペラ界で活躍した人です ユリナッチと言えば、1960年のザルツブルク音楽祭でカラヤン指揮ウィーン・フィルによるリヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」でオクタヴィアンを歌ったライブ映像が忘れられません 銀座ヤマハホールに何度か観に行きました。その後レーザー・ディスクとして発売されたので買い求めて観ていましたが、機械が壊れてしまったので泣く泣く中古屋に売りました シューマンの歌を聴いて、あのユリナッチの声だ!と感激しました

 

          

 

コメント
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