人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

タランティーノ監督「ヘイトフル・エイト」を観る/中山七里著「ヒポクラテスの誓い」を読む

2016年07月13日 07時40分24秒 | 日記

13日(水)。わが家に来てから654日目を迎え、ソファーから下に飛び降りようかどうしようか悩んでいるモコタロです

 

          

            飛び降りるか      飛び降りないか      それが問題だ

            to be(とべ)  or  not  to be(とべ) that  is  the  question

 

  閑話休題  

          

昨日、夕食に「鶏ももキャベツの味噌マヨガーリック」、「生野菜と鮭のサラダ」、「冷奴」を作りました 「鶏もも~」は前日に続いて初挑戦レシピです

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

池袋の新文芸坐で映画「ヘイトフル・エイト」を観ました これは2015年、タランティーノ監督による168分の長編映画です

 

          

 

全員が嘘をついている訳アリの男7人+女1人が雪嵐のためロッジに閉じこめられる そこで殺人事件が起こり、いったい誰が誰の味方か分からない状況に陥る しかし、次第に意外な真相が明らかになり、そのうちの何人かがグルであることが分かる。さて最後まで生き残るのは誰か???

この映画はミステリーでいう「密室殺人事件」を題材にしています 主人公である黒人マーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)の推理で 誰がコーヒーに毒を入れたのか謎解きが始まりますが、その推理はなるほどと思わされます ただ、その後の拳銃での殺し合いのシーンは頭や顔がすっ飛んだりして、気持ちの良いものではありません 

なお、この映画の音楽はエン二オ・モリコーネが担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞しています

 

          

 

  最後の、閑話休題  

 

中山七里著「ヒポクラテスの誓い」(祥伝社文庫)を読み終りました つい先日、このブログで「追憶の夜想曲(ノクターン)」をご紹介したばかりですね。中山七里は2009年「さよならドビュッシー」で「第8回 このミステリーがすごい!」大賞を受賞し作家デビューしました

 

          

 

研修医・栂野真琴は浦和医大・法医学教室に”試用期間”として入った。彼女を迎えたのは傲岸不遜な法医学の権威・光崎藤次郎教授と”死体好き”の外国人准教授・キャシーだった 光崎教授は若手刑事・小手川和也に「既往症のある遺体が出たら必ず教えろ」と伝えていたが、それに応じて凍死や事故死など、一見 事件性のなさそうな遺体が運ばれてくる。教授はなぜ既往症のある遺体を解剖しようとするのか? 解剖によって何が分かると言うのか 最後に意外な真実がか語られる

この本は全5話から成る一話完結の短編連作です タイトルの「ヒポクラテスの誓い」というのは、真琴が初めて法医学教室を訪れた日に、キャシー准教授から読まされた文章です

「養生治療を施すにあたっては、能力と判断の及ぶ限り、患者の利益になることを考え、危害を加えたり不正を行う目的で治療することはいたしません。また、どの家に入っていくにせよ、すべては患者の利益になることを考え、どんな意図的不正も害悪も加えません。そしてこの誓いを守り続ける限り、私は人生と医術を享受できますが、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るでしょう」

医の極意とは患者第一ということですね 一連の事件が解決した後、真琴は次のように語ります

「不思議な話だった。生きている患者を担当していた時には見えなかったものが、死者と語らうようになってからはぼんやりとだが見え始めてきた」

それは光崎教授の「生きている者はウソをつくが、死者はウソをつかない」という言葉に通じるところがあります

 

コメント
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