19日(火)。わが家に来てから660日目を迎え,安倍政権の影響を受けたのか やや右に傾いているモコタロです
おいおい 傾いているのは 写メしているスマホだろうが 斜目と言うし・・・
閑話休題
昨日,夕食に「海鮮丼」「金目鯛の煮つけ」「生野菜と生ハムのサラダ」「冷奴」を作りました 金目鯛は先日,大学時代の友人S君が送ってくれた新鮮な魚です
いうまでもなく醤油,砂糖,味醂の味付けですが,子供たちにも好評でした
も一度,閑話休題
チケットを2枚買いました 1枚目は8月18日(木)午後7時から虎ノ門のJTアートホール アフィニスで開かれる「エピス クァルテット ベートーヴェン後期作品への挑戦Vol.3」です.プログラムは①モーツアルト「弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421」,②ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第15番イ短調」です
彼らの演奏を聴くのは2回目です.最初に聴いたきっかけは,東京交響楽団の首席チェロ奏者・伊藤文嗣がクァルテットを組んで活動していると知ったからです
チケット代は一般3,000円,学生2,000円(当日券は各+500円)です
2枚目は9月28日(水)午後7時から東京文化会館大ホールで開かれる「西本智美の第九」です まるで宝塚出身の女優のようないで立ちの西本智美は,今年11月,ヴァチカン国際音楽祭に招かれ「第九」を指揮しますが,このコンサートはそれに先駆けて開催される「慣らし運転」的な公演です
プログラムは①モーツアルト「戴冠式ミサ ハ長調K.317」より抜粋,②ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調”合唱付き”」です 出演はソプラノ=熊本佳永,アルト=野上貴子,テノール=二塚直紀,バリトン=田中勉(失礼ながら4人とも知らない),管弦楽=イルミナートフィルハーモニーオーケストラ,合唱=イルミナートヴァチカン合唱団,指揮=西本智美です
最後の,閑話休題
米原万里著「他諺の空似(たげんのそらに)~ことわざ人類学」(中公文庫)を読み終りました 米原万里は1950年、東京生まれ。1959年~64年チェコで過ごし、帰国後 東京外国語大学、東京大学でロシア語を学び、ロシア語通訳・翻訳者となる
95年に文筆家デビュー、ノンフィクションや小説、エッセーを数多く残した。2006年に卵巣がんのため56歳で死去
「医者の不養生」「寄らば大樹の陰」「馬鹿と鋏は使いよう」「嘘つきは泥棒の始まり」「安物買いの銭失い」等々,世界中のことわざには,類似の文句が同じ意味に使われているケースが多い この本は,世界各国におけることわざの用法を比較しながら,持ち前の皮肉と毒舌で現代社会を一刀両断した痛快なエッセイです
同時通訳者として世界を駆け巡る豊富な知識と,それを軽口を叩きながら紹介する高度な表現力がなければ絶対に書けないエッセイです そして,米原万里の文章の特徴は,話の枕に一流の「シモネッタ」小噺を持ってきて,読者の興味を鷲掴みして放さないことです
「シモネッタ」・・・分かりますね.「下ネタ」のことです
どんな小噺かって? それは本屋さんに行って,この本の最初のエピソード「医者の不養生」(11ページ)を立ち読みしていただければ分かります.本屋さんのために言っておくと,その本買ってくださいね
何日か前の朝日朝刊「文化・文芸欄」で米原万里を取り上げていましたが,元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が次のように語っています
「インテリゲンチャは,教養があるだけでなく行為も伴わなければならない 米原さんはインテリゲンチャの精神的伝統を見事に継承し,体現した人だった
」
ひと言でいうと「滅茶苦茶面白い」本です.自信をもってお薦めします