人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立オペラ研修所試演会でプッチーニ「ジャンニ・スキッキ」を観る

2016年07月04日 07時27分33秒 | 日記

4日(月)。わが家に来てから645日目を迎え、LOOKとあるので見つめたけれど、何も起こらないのでがっかりするモコタロです

 

          

           ぼくもチョコっと食べたいなぁ 食べらんないのかぁ  無念!

 

  閑話休題  

 

昨日、初台の新国立劇場(小劇場)で、新国立劇場オペラ研修所公演、プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」試演会を観ました 2日と3日の2公演で、出演はオペラ研修所の第17期~第19期の15人です

 

          

 

と思って、当日プログラムを受け取ると表紙は次のように変わっていました

 

          

 

さて、どこが変わったか、お分かりになりますか? そう、上演日数が増えています プログラムに掲載されたオペラ研修所の永井和子所長の『試演会によせて』によると、「今回の試演会チケットは発売と同時に完売し、もう1公演を急きょ追加することになった」とのことです 私の知る限り、プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」は新国立オペラの本公演ではまだ取り上げられていない演目なだけに、関心が高かったのだと思います それと、会場が普段オペラを上演しない小劇場であることも予想外の聴衆が押し掛けた理由かもしれません

「舞台は1299年のフィレンツェ。フィレンツェの大金持ちブオーゾ・ドナティが死んだ。ブオーゾの死を大げさに嘆き悲しんでいた親類たちだが、巨額な遺産がすべて修道院に寄付されるという噂を知るや、遺言書が公証人の手に渡る前にどうにかしようと必死に画策する そこに呼ばれたのがジャンン二・スキッキ。ブオーゾの死がまだ外部に漏れていないことを確認すると、亡骸をいったん片づけさせ、自分がブオーゾに成りすまし遺言状を作り変えるという計画を打ち明ける そして公証人を呼んで実行に移すことになるが、ブオーゾに成りすましたジャン二・スキッキが残した遺言の内容とは・・・・」

 

          

 

小劇場は初めてです。正面玄関を入って地下に降りていきます。大劇場と中劇場は客席が扇型になっているのに対し、小劇場は長方形のシューボックス型で、狭いながらもバルコニー席が設けられています。自席はD列1番、後方の左通路側席です

オーケストラ・ピットにはピアノが2台向かい合わせに配置されます。ピアノがオケの代わりを務めるわけです したがって指揮者・村上寿昭はピアノと歌手陣の指揮をとることになります

「ジャンニ・スキッキ」はプッチーニ唯一の喜劇オペラですが、登場人物が15人と多い割には50分足らずの全1幕作品で、あっという間に終わってしまいます 最初のうちはいったい誰が何の役を歌っているのかさっぱり分からない状況が続きます プログラムに掲載された配役表と顔写真を見比べながらオペラを観ていて、やっと歌手と役柄が一致する頃には終わっているという感じです

歌手陣の中で一番良かったのは、言うまでもなく主役のジャンニ・スキッキを歌った大野浩司です 北海道教育大学岩見沢校卒という変わった経歴ですが、歌も良かったし、演技も素晴らしかったです その娘・ラウレッタを歌った竹村真美は東京音楽大学卒のソプラノです。アリア「わたしのお父さん」は素直な歌い回しでしたが、もう少し感情を込めても良かったかも知れません

今回の公演は、研修生による試演会という位置づけながら、オペラの楽しさが伝わってくる素晴らしい公演でした 新国立劇場には、これからもこうした試みをどんどん続けてほしいと思います

コメント
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