13日(火)。右手の腱鞘炎がなかなか治りません 一昨日から昨日にかけて右手首辺りに激痛が走りました 現在、週3回整骨院に通って電気治療を受けていますが、先生によると「出来るだけ右手を使わないこと」が最善の方法のようです そうは言ってもブログは休めないし、料理も週5回は作らなければなりません せいぜいブログの文章量を少なくすることぐらいしか考えられませんが、中途半端な文章だったら書かない方がましなので、どうしても一定の分量は書いてしまいます・・・と、余計なことを書いているからいつまで経っても治らないのです
ということで、わが家に来てから今日で2285日目を迎え、男子ゴルフのメジャー、マスターズ・トーナメントは11日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで最終ラウンドがあり、松山英樹が通算10アンダーで初優勝を果たした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
健康の秘訣はリンゴと蜂蜜入りカレーだって 「英樹感激!」って それ秀樹だから
昨日、夕食に「豚の生姜焼き」を作りました サラダは別にすると洗い物が増えるので ワンプレートにしました
昨夜、東京文化会館小ホールで東京・春・音楽祭「川口成彦 〜 協奏曲の夕べ ピリオド楽器で聴くモーツアルト&ベートーヴェン」を聴きました プログラムは①モーツアルト「J.C.バッハのソナタによる協奏曲 第2番 ト長調 K.107-2 」、②同「ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414 」(室内楽版)、③C.P.E.バッハ「幻想曲 ヘ長調 Wq.59-5 」、④ベートーヴェン(V.ラハナー編)「ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19 」です 演奏は、フォルテピアノ=川口成彦、古楽オーケストラ「ラ・ムジカ・コッラーナ」(ヴァイオリン=丸山韶、廣海史帆、ヴィオラ=佐々木梨花、チェロ=島根朋史、ヴィオローネ=諸岡典経)です 川口成彦は2018年にワルシャワで開かれた第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位入賞を果たし、広く知られることになりました
自席はG26番、センターブロック右から2つ目です。座席は市松模様配置です。最前列はコロナ感染予防のため空席となっています
ステージ中央には、木目調の美しいピアノフォルテが置かれています 川口氏によると、この楽器はベートーヴェンが活躍していた頃の1795年製作ワルターのコピー楽器とのことです 東京春蔡の総合プログラムに寄せた音楽ジャーナリスト・伊熊よし子さんの解説によると、フォルテピアノは「現代のモダンピアノとは異なり、皮で覆われたハンマーを備え、チェンバロに近い細い弦が張られ、アクションは現在のピアノよりも軽いタッチで持ち上がる。それゆえ、生まれ出る音は優雅でまろやかで繊細」とのことです
1曲目はモーツアルト「J.C.バッハのソナタによる協奏曲 第2番 ト長調 K.107-2 」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)がヨハン・クリスティアン・バッハのピアノ・ソナタを編曲したK.107の3曲の中の1曲です 編成はヴァイオリン2,チェロとフォルテピアノというシンプルなもので、第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アレグレット」の2楽章から成ります
ステージ上は、フォルテピアノ(蓋なし)が中央手前に位置し、その後方に弦楽奏者が横並びにスタンバイします。ヴァイオリンの廣海史帆さんはバッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートで時々お見掛けします
4人の演奏で第1楽章に入ります まさにモーツアルトに多大な影響を与えたヨハン・クリスティアン・バッハの音楽がモーツアルトに吸収されたような明るく軽快な音楽です 川口の柔らかで優雅な響きのフォルテピアノを聴いていると、まるで貴族のサロンで聴いているような気分になります
2曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414 」(室内楽版)です この曲はモーツァルトが予約演奏会のために1782年以前に作曲した3曲のピアノ協奏曲(第11~13番)の1曲です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット」の3楽章から成ります
4人にヴィオラとコントラバスが加わり6人編成となります 演奏に入りますが、川口は表情豊かに音を紡いでいきます モーツアルトらしい愉悦感に満ちた音楽が優しさに満ちたフォルテピアノで奏でられます 速いパッセージを聴いていると、ピアノの音にどこかチェンバロの音が混じっているように感じます 木管楽器が入らない室内楽版による演奏だけに、フォルテピアノの特性が際立ちます
プログラム後半の1曲目はC.P.E.バッハ「幻想曲 ヘ長調 Wq.59-5 」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1717‐1788)が、自身の技巧を際立たせるために意図して作曲した技巧的な作品です この曲は川口成彦のソロにより演奏されましたが、強弱・緩急自在の演奏で、大バッハとモーツアルトの間に埋もれたバッハの息子の音楽を鮮やかに蘇らせました
最後の曲はベートーヴェン(V.ラハナー編)「ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19 」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1790年に作曲、その後第4稿まで改訂し、1801年に決定稿(第4稿)が出版された作品です 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ロンド:モルト・アレグロ」の3楽章から成ります
第1楽章が開始され、序奏に続いて川口のソロが入ってきますが、なんと優しく響くことか モダンピアノとは大きな違いです バックとのやり取りも室内楽的な親密感を感じます 第2楽章では、フォルテピアノの弱音がとても美しい 第3楽章では、弾むような愉悦感に満ちた音楽が奏でられますが、あくまでも優雅そのものです 素晴らしい演奏でした
6人の演奏家はアンコールにハイドン「ピアノ協奏曲第4番ト長調」から第2楽章「アダージョ・カンタービレ」を典雅に演奏し、大きな拍手を浴びました この日のコンサートを聴いて、あらためて 古楽器の音はいいなあ、と思いました