人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「音楽家・俳優苦境 支援策は力不足」 ~ 日経記事から / グレゴリー・マーニュ監督「パリの調香師 しあわせの香りを探して」を観る 〜 ギンレイホール

2021年04月21日 07時18分16秒 | 日記

21日(水)。昨日の日経夕刊に「音楽家・俳優苦境   支援策は力不足」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「新型コロナウイルスの影響で音楽家や俳優の苦境が続いている コンサートなどの活動の場が減り、4割が「収入は半分以下に減った」との調査結果もある 文化庁は20年7月、コロナ下の芸術家を支援するため活動にかかった経費の一部補助を始めた 個人対象の補助金は上限150万円だが、まず事業計画書を作成して申請し、支給はイベント開催後に報告書を提出してからとなるため、開催に当たって一定の自己負担が必要となる フリーランスのヴィオラ奏者、朴梨恵さんは募集案内を読み込んだものの事業計画書の書き方がわからず、経費計算にも手間取った 20年10月に交付決定通知を受け取るまで修正提出は6回に及び、3か月かかった 決定前に自主企画コンサートの開催を余儀なくされ、「精神的に追い詰められた」と明かす 文化庁の補助金はこれまで4回の募集で予算枠の約450億円に達した。海外は より手厚い    フランスはコロナ下で「文化セクター」に総額20億ユーロ(2500億円)の支援策を公表。ドイツはフリーランス向けに全額助成や返金不要の制度を設けている 神戸大学の藤野一夫教授(文化政策)は「コロナ前から公的支援は不十分だったが、コロナ下で『不要不急』とされ、芸術家は経済的、精神的に難しい状況だ」と説明、社会の理解を求めている

日本では、お金が絡むことは全て「計画書」に始まり「報告書」に終わるところがあります 文化支援施策については、それが結果的に「使い勝手の悪い」制度になっています 行政はもっと、芸術に携わる人たちを信用できないものでしょうか 煩瑣な補助金申請手続きに追われて 演奏・演技をする前に疲れてしまっては本末転倒です 必要な時に必要な資金が用意できない制度では、アーティストは安心して活動できません 文化庁の補助金は予算枠に達したとのことですが、今後、第3次緊急事態宣言が発出されそうな動きがあります 予算枠の拡大を含めて支援制度の充実を期待したいと思います

ということで、わが家に来てから今日で2293日目を迎え、中国の習近平国家主席は20日、アジアを中心に政財界の要人が集まるフォーラムで講演し、「デカップリング(分断)は経済秩序に反し、誰の得にもならない」と語り、米国などの脱中国の動きを牽制した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     香港問題に口出しするな と主張している中国こそ デカップリングやってないか?

 

         

 

昨日、夕食に「サバの塩焼き」「ニラ玉」「舞茸の味噌汁」を作り、「カツオの刺身」と一緒に食べました 青魚を食べなければ、と思います

 

     

 

         

 

昨日、ギンレイホールでグレゴリー・マ―ニュ監督による2019年製作フランス映画「パリの調香師  しあわせの香りを探して」(101分)を観ました

アンヌ(エマニュエル・ドゥボス)は世界中のトップメゾンの香水を手掛けてきた天才調香師だったが、4年前、仕事へのプレッシャーと忙しさから嗅覚障害になり、地位も名声も失ってしまう 聴覚が戻った現在は、なじみのエージェントから紹介される地味な仕事だけを引き受け、パリの高級アパルトマンでひっそりと暮らしていた そんな彼女に運転手として雇われたのは、離婚して娘の親権を奪われそうな上、交通違反が多く仕事も失いかけていたギヨーム(グレゴリー・モンテル)だった 彼は命令するばかりのわがままなアンヌに振り回されながらも正面から向き合い、彼女の心を少しずつ開いていく アンヌはギヨームと一緒に仕事をこなすうちに、彼に調香の才能があることを見い出し、ともに新しい香水を作りたいと再起への思いを強くしていく

 

     

 

レストランで食事を注文する時、アンヌはメニューからまったく目を離さず料理をウエイトレスに注文し、後で彼女の付けていた香水の成分を言い当てます それを聞いたギヨームは「あなたは 香水にしか関心を示さない。ウエイトレスを見ようともしなかった 人間は香水がすべてじゃない。次にウエイトレスがやってきた時は、一言でも二言でもいいから声をかけるべきだ」と言います。そして、ウエイトレスが水とワインを持ってくると、アンヌは「メルシー」とお礼を言います このやり取りに「人間関係を築くのが苦手なアンヌ」と「自分に何かをしてくれる相手には敬意を示すべきだという思いやりのあるギヨーム」の性格が表れていますが、この会話をキッカケにアンヌはギヨームに心を開いていくことになります

この映画は、ディオールの撮影協力とエルメスの専属調香師クリスティアン・ナーゲル監修のもとに撮影されたそうです 新しく作った香水のサンプルを持って、アンヌとギヨームがディオール本社に乗り込むラストシーンはカッコイイです

それにしても・・・と思うのは、原題は「Les  parfums」(香水)であるのに「パリの調香師」と「パリ」が付いていることです フランス映画でパリが舞台になっている映画では、たいていが「パリの~」という邦題になっているような気がします あまりにもワンパターンのような気がしますが、どうなんでしょうか

コメント (2)
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