人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ヴィットリオ・デ・シーカ監督「ひまわり」を50周年HDレストア版で観る 〜 哀愁を誘うヘンリー・マンシーニの音楽

2021年04月02日 07時17分09秒 | 日記

2日(金)。手の腱鞘炎や腰痛等の治療のため通っているA整骨院のA院長が、腹腔動脈剥離の治療のため3月8日から休診していたのですが、昨日から現場復帰されました この間、他の整骨院やリラクゼーションに通うこともなく、身体全体の痛みを我慢してきました 昨日久しぶりにマッサージを受けて身体が生き返りました 私のコンサート・映画館通い(腰に悪い)が可能なのはA先生のマッサージがあるからだということをあらためて痛感しました

ということで、わが家に来てから今日で2274日目を迎え、国軍によるクーデターが起き 混乱が続くミャンマー情勢について、国連安全保障理事会は3月31日、英国の要請で非公開の協議を実施したが、国連側に制裁を科す方向で一致できるかが焦点だったものの、中国とロシアなどが反対し 意見がまとまらなかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     内政不干渉が大義名分だろうが  わが国の内政にも干渉するなという意味が大きい

 

         

 

昨夕は久しぶりに「カレーライス」を作りました 今回は牛バラ肉のビーフカレーです。お酒はワインですね

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐でヴィットリオ・デ・シーカ監督による1970年製作イタリア・フランス・ソ連・アメリカ合作映画「ひまわり」(107分:50周年HDレストア版)を観ました

結婚して幸せな日々を送っていたジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)だったが、第2次世界大戦が勃発し、アントニオはソ連の最前線に送られてしまう 終戦後、帰らない夫を探しにソ連を訪れたジョバンナは、敗走中に極寒の雪原で倒れた彼を救ってくれたロシア人女性マーシャと女児カチューシャと家庭を築いていたアントニオと再会する 逃げるようにイタリアに戻ったジョバンナだったが、数年後、もう一度やり直したいとアントニオが訪ねてくる しかし、ジョバンナも別の男と結婚し赤ん坊を抱えていた。ジョバンナは、かつて戦場へ赴くアントニオを見送った駅の同じホームで再び彼を見送り、立ち尽くして嗚咽するのだった

 

     

 

ジョバンナは、かつてイタリア軍が戦闘していたという南部ウクライナの街でアントニオの写真を見せて回りますが、そのときジョバンナの前に、地平線の彼方まで続くひまわり畑が広がっています ひまわりの下には戦争で犠牲になった多くの人々が眠っていると言われます。しかし、ジョバンナは「夫はここにはいない」と言って、まだアントニオが生きていることを信じて探し続ける決心をします それだけに、夫が別の女性と暮らしているのを目の前にした時は、言い知れない悲しさと屈辱を感じたのです この辺のジョバンナ役のソフィア・ローレンの強さと弱さの演じ分けは見事です

スクリーンいっぱいに広がるひまわり畑を背景に流れるヘンリー・マンシーニのテーマ音楽が郷愁を誘います このひまわり畑はソビエト連邦時代のウクライナの首都キエフから南へ500キロメートルのところにあるヘルソン州で撮影されたそうですが、その広大さに圧倒されます

この映画は戦争によって引き裂かれた一組の夫婦の行く末を描いていますが、世界中の国々で現実のこととして こうした悲劇が起こっていたのだと思います   人の運命なんて一瞬先は闇です

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