人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

芸劇ブランチコンサートでブラームス「ヴィオラ・ソナタ第2番」、ベートーヴェン「2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲」他を聴く ~ 佐々木亮(Va)、辻本玲(Vc)、西山真二(Kb)、清水和音(P)

2021年04月22日 07時14分49秒 | 日記

22日(木)。わが家に来てから今日で2294日目を迎え、宇宙航空研究開発機構(JAXA)へのサイバー攻撃に関与したとして、警視庁公安部は20日、中国籍の男を私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで書類送検したが、男は中国共産党員で 中国国営の情報通信企業のシステムエンジニアだった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       中国は香港の自由を奪い 次は台湾に狙いを定め 同時に日本を狙ってる様子が窺える

 

         

 

昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました ビーフといっても、わが家の肉は牛バラ肉ですが、安くて美味しいです

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで芸劇ブランチコンサート第29回「極み!二重奏の世界」を聴きました    プログラムは①ベートーヴェン「2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲 変ホ長調 WoO.32」、②ロッシーニ「チェロとコントラバスのための二重奏曲」、③ブラームス「ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 作品120ー2」です 演奏は ヴィオラ=佐々木亮(N響首席)、チェロ=辻本玲(N響首席:伊東裕の代演)、コントラバス=西山真二(N響首席)、ピアノ=清水和音です

 

     

 

会場は、前から3列入れて1列空席、また3列入れて1列空席という形でコロナ感染対策を取っています 会場は7割くらいは入っていると思われます

1曲目はベートーヴェン「2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲 変ホ長調 WoO.32」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1796年から翌97年にかけて作曲したヴィオラとチェロのための作品です 柴田克彦氏のプログラムノートによると、「眼鏡をかけた友人のために書かれたとみられている」とのことです 全3楽章からなる未完の作品らしいのですが、この日演奏するのは第1楽章「アレグロ」です

佐々木亮と辻本玲の2人により演奏が開始されます ベートーヴェン20代の作品ということで、ハイドンやモーツアルトの影響を受けた曲かと思っていたら、微塵もありませんでした どちらかと言うと、20歳以上年下のロッシーニのようなユーモアを感じました 2つの楽器が交互に主役となって進行する楽しい曲でした

演奏後のトークで、進行役を兼ねた清水氏が「今日はチェロの伊東裕君が出演予定だったのですが、コロナの2週間拘束という条件のために出演できなくなったので、辻本さんに急きょお願いしました」と説明し、佐々木氏に「ところで、ヴィオラとチェロの二重奏曲は他にあるんですか?」と訊くと、佐々木氏は「ないと思います」と答えていました

2曲目はロッシーニ「チェロとコントラバスのための二重奏曲」です この曲はジョアッキーノ・ロッシーニ(1792‐1868)が1824年に作曲した作品で、1968年に彼の遺品の中から楽譜が発見されたそうです 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・モルト」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります

辻本玲と西山真二の2人により演奏が開始されますが、低音楽器同士とはいえ 歌心に満ちた曲想で、さすがはオペラ作曲家ロッシーニの作品だと感心しました

演奏後のトークで、清水氏から「チェロとコントラバスの二重奏曲は他にあるんですか?」と訊かれた西山氏は「ないと思います」と答えていました 1曲目のベートーヴェンの作品にしても、このロッシーニにしても、今回は珍しい曲を聴く貴重なコンサートであると思いました 清水氏は「ヴィオラとコントラバスの人って、本当にいい人が多いんですよ ”主張しない”ところが共通点かもしれないですね」と語っていましたが、横で西山氏が静かに微笑んで頷いていました 私も「なるほど そうかもしれないな」と感心しました

 

     

 

最後の曲はブラームス「ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 作品120ー2」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833‐1897)が当初クラリネットのために作曲した作品です ブラームスは60歳に至らないうちに作曲から引退しようとしていましたが、1891年(ブラームス58歳)にマイニンゲン宮廷楽団のクラリネット奏者ミュールフェルトの演奏を聴いて創作意欲を刺激されます その結果、2曲のソナタを含む4つのクラリネット作品を相次いで作曲します 1894年に作曲した2つのクラリネット・ソナタは、自身の手でヴィオラ用に編曲されました 「ソナタ第2番」は第1楽章「アレグロ・アマービレ」、第2楽章「アレグロ・アパッショナート」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート」の3楽章から成ります

佐々木亮と清水和音の演奏で第1楽章に入ります 今の季節にぴったりの穏やかで幸せな気分の曲です ヴィオラのソフトな音色が素晴らしい 第2楽章は憂いに満ちた曲想が魅力的です クラリネットで聴くのも良いですが、ヴィオラで聴くと独特の感慨を覚えます 第3楽章の主題と5つの変奏も楽しい つくづくブラームスの室内楽はいいな、と思いました

 

     

コメント
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