10日(火)。昨日は雨が降ったこともあって寒いほどでした 今秋 初めてジャケットを着て外出しました 急に寒くなると、今年の日本の四季は「春 夏 夏 冬」になったのではないかとさえ思います まるで黒澤明の映画のようです 飽きが来ない・・秋が来ない・・・おあとがよろしいようで
ということで、わが家に来てから今日で3192日目を迎え、小学校3年生以下の子どもを自宅などに残したまま外出することは「虐待」に当たるとして禁じるなどした虐待禁止条例案が、13日に埼玉県議会の本会議で採決が行われるのを前に、採決に反対するオンライン署名への賛同が広がっていることが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
埼玉県議会には 共働きの議員がいないようだな これでは虐待両親だらけになるぜ
昨日の夕食は娘のリクエストにより「ビーフカレー」にしました ビーフといっても牛バラ肉を使いました。安価で美味しいです
昨日、晴海の第一生命ホールで「ごほうびクラシック ~ 葵トリオ」公演を聴きました プログラムは①エルガー「愛の挨拶」(ピアノ三重奏版)、②マスネ「タイスの瞑想曲」(Vn、P)、③サン=サーンス「白鳥」(Vc、P)、④ショパン「華麗なる円舞曲 作品 34-1」(P)、⑤ラフマニノフ「ピアノ三重奏曲第1番 ト短調」、⑥メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49」です
「葵トリオ」は東京藝大、サントリーホール室内楽アカデミーで出会い2016年に結成したピアノ三重奏団です メンバーはヴァイオリン=小川響子、チェロ=伊東裕、ピアノ=秋元孝介の3人で、3人の名前の頭文字から1字ずつ取って「葵トリオ」と名付けられました 小川と伊東が奈良出身、秋元が兵庫出身です 彼らはARDミュンヘン国際音楽コンクールで日本人団体として初の優勝を果たしました
自席は1階5列24番、センターブロック右通路側です 雨の悪天候にもかかわらず 会場はほぼ満席です よく入りました
1曲目はエルガー「愛の挨拶」(ピアノ三重奏版)です この曲はエドワード・エルガー(1857-1934)が1888年に作曲、同年ロンドンで初演された作品ですが、この日はピアノ三重奏版で演奏されます
冒頭は伊東のチェロから入り、小川のヴァイオリンに受け継がれ、秋元のピアノがしっかり支えますが、3つの楽器のアンサンブルがとても美しく、演奏者たちの優しさを感じました
2曲目はマスネ「タイスの瞑想曲」です この曲はジュール・マスネ(1842-1912)が1894年に初演したオペラ「タイス」の中で演奏されるオーケストラ作品です ここではヴァイオリンとピアノにより演奏されます
秋元のピアノに乗せて、ヴィブラートを効かせた小川のヴァイオリンが美しく響きました
3曲目はサン=サーンス「白鳥」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が1886年に作曲した「動物の謝肉祭」の中の第13曲で、チェロとピアノによる作品です
秋元のピアノに乗せて、伊東のチェロが優しくふくよかに響きます とても温かみのある演奏でした
4曲目はショパン「華麗なる円舞曲 作品 34-1」です この曲はフレデリック・ショパン(1810-1849)が1835年に作曲したピアノ独奏曲です
秋元は溌溂と演奏しましたが、とくに高音部がとても綺麗でキラキラ輝いていました
5曲目はラフマニノフ「ピアノ三重奏曲第1番 ト短調」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1892年に作曲、同年モスクワで初演された単一楽章の作品です 「悲しみの三重奏曲」と呼ばれています
主題は伊東のチェロから小川のヴァイオリンに受け継がれますが、悲しみを湛えた音楽が繰り広げられます 中間部における激しい音楽はラフマニノフの”慟哭”のように聴こえました 10分程度の曲ですが、起伏の激しい一編の物語を聞くような思いがしました
最後の曲はメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1839年に作曲、同年ライプツィヒで初演されました 第1楽章「モルト・アレグロ・エド・アジタート」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート・トランクィロ」、第3楽章「スケルツォ:レッジェーロ・エ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・アッサイ・アパッショナート」の4楽章から成ります
第1楽章は冒頭、伊東のチェロが憂いを含んだ演奏を繰り広げ、小川のヴァイオリンに受け継がれます この冒頭だけでも人を惹き付けて止まないメンデルスゾーンの天才を感じます 第2楽章はピアノから入りますが、3人の静かで美しいアンサンブルが見事です 第3楽章はメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の妖精が木々を飛び回る姿が目に浮かぶような活気に満ちた演奏でした 第4楽章は3人の情熱的な演奏が展開し華やかなフィナーレを飾りました
満場の拍手に3人はアンコールに、ドビュッシー「ピアノ三重奏曲 ト長調」から第2楽章を軽妙洒脱に演奏、再び大きな拍手に包まれました
ところで、曲と曲の間に3人が交替でマイクを持って、次に演奏する作品の解説などをしてくれましたが、3人ともトークが上手で、無駄なところが全くなく好感が持てました 3人とも頭が良いのだと思います
公演終了後の10分の休憩のあとに「アフタートーク」の時間が設けられていたのですが、私は夕食作りのため残念ながら参加せず帰途に着きました 主催者側が あらかじめ3人への質問事項を募っていたようです どんな「アフタートーク」になったのでしょうか