22日(日)。昨日の朝日新聞夕刊第1面に「ジーニアス和英辞典は、タイガースへの愛を隠しきれない 虎ファン編纂『無意識のうちに阪神に目が』」という見出しの記事が載っていました 記事を超略すると次の通りです
「大修館書店の発行する『ジーニアス和英辞典』は、プロ野球・阪神タイガースにまつわる例文がてんこもりだ 初版は1998年、第2版は2003年、最新の第3版は11年に出た。シリーズ累計の発行部数は約150万部。和英辞典では業界首位の売れ行きだと同社は説明する
第3版に収録している語句数は約8万3千、例文は10万以上あり、そのうち60の例文に『阪神』や『タイガース』が登場する
例えば、『この回タイガースは打者10人の猛攻で5点を取った In this inning the Tigers sent ten batters to the plate and scoring five runs 』など。なぜ、『阪神びいき』の辞書になったのか
編纂のまとめ役である編集主幹を務めている関西大の中邑光男教授(64)は、『打ち合わせはしていないが、無意識のうちに阪神に目を向けてしまった』と説明する
初版の編集主幹は神戸市外国語大で働いていた。その人の誘いで多くの関西出身者が編纂に関わるようになり、結果的に阪神ファンが多くなった
初版の例文の数は分からないが、第2版は26を収録した。第3版では60に増えた。次版の発行は未定というが、次に狙うのはこれだ
『日本シリーズで阪神が先勝した Hanshin won the first game of the Japan Series 』。『阪神びいき』の辞書を、他社はどう思っているのか
旺文社の担当者は『作りてのぬくもりや遊び心を感じられる』と語る
小学館の担当者は『ここまで特定のチームが頻繁に登場することはあまりないと思う
』と語る一方、『偏りは、購買者層によってはマイナスになるが、阪神ファンが辞書を買うきっかけになるかもしれない』と語る
」
英和辞典は持っているけど、和英辞典は持っていないので、買うとしたら『ジーニアス和英辞典』だな ペナントレース中は「優勝」を「あれ」で通したけれど、日本シリーズでは「日本一」はタブーだから使えないぞ
いしだあゆみの歌が頭に浮かぶ・・・あなたならどうする~♬
ということで、わが家に来てから今日で3204日目を迎え、米東部ニューヨーク州の裁判所は20日、トランプ前大統領がソーシャルメディアで裁判所職員を中傷した投稿を大統領専用のウェブサイトにも掲載して削除せず、裁判所の命令に違反したとして、トランプ氏に罰金5千ドル(約75万円)の支払いを命じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプは権力を盾に脅せば 誰もが委縮すると思ってるが 5千ドル払えるのか?
昨日、文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ」第77回公演を聴きました プログラムは①チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」からワルツ、②ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」、③同「交響曲第2番 ホ短調 作品27 」です
演奏は②のピアノ独奏=森本隼太、指揮=角田鋼亮です
角田鋼亮(つのだ こうすけ)は東京藝大大学院指揮科修士課程及びベルリン音楽大学国家演奏家資格過程修了。2008年の第4回ドイツ全音楽大学指揮コンクール第2位入賞 現在セントラル愛知交響楽団常任指揮者を務めています
オケは12型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東京フィルの並び。コンマスは近藤薫です メンバーをざっと見渡したところ、どうやら近藤コンマス以下、2日前のサントリー定期に出演したメンバーとほとんど同じのようです
18日、19日と定期公演をこなして、20日にリハーサルをやってこの日の本番を迎え、22日に最後の定期演奏会を迎えるということのようです
東京フィルは日本一の楽団員数(160人)を擁するのだから文京公演は別働隊で演奏すれば良いのではないか、と素人の私は考えてしまいますが、そこはいろいろと"社内事情"があるのでしょう
1曲目はチャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」からワルツです このバレエ音楽はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)がC.ペローのお伽話に基づき1888年から翌89年にかけて作曲、1890年にペテルブルクで初演されました
角田の指揮で演奏に入りますが、”メロディーメーカーとしてのチャイコフスキー”を彷彿とさせる優雅で流麗な演奏が繰り広げられました
2曲目はラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1934年に作曲、同年アメリカのボルティモアで初演された実質的なピアノ協奏曲です
主題はパガニーニ「24の奇想曲」の第24曲(イ短調)で、「序奏、主題と24の変奏」から成ります
ピアノ独奏の森本隼太(もりもと しゅんた)は2004年京都府生まれの19歳。ヤマハ音楽支援制度奨学生として単身イタリアに留学。国内ではピティナ・ピアノコンペティションで2018年にG級金賞受賞 2022年に第16回ヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール第1位となっています
森本はまだ高校生みたいな顔つきで登場し、神経質に椅子の高さや位置を調整します どうやら相当緊張しているような様子が窺えます
しかし、角田の指揮で序奏が開始されるや否や、鋭い打鍵によるピアノが鳴り響き、ビックリします
そこからは角田の軽快なテンポによる演奏と相まって流れの良い演奏を展開します
森本は確かなテクニックの裏付けのもと明快な演奏を繰り広げました
満場の拍手に森本はアンコールに、スクリャービンの詩曲「焔に向かって」作品72を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました
プログラム後半はラフマニノフ「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です この曲は1907年に作曲、翌1908年にペテルブルクで初演されました
第1楽章「ラルゴ ~ アレグロ・モデラート」、第2楽章「アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
角田の指揮で第1楽章が低弦により開始されます この楽章では全曲を通して現れる様々な動機が提示されます
第2楽章はスケルツォですが、弦楽器を中心に溌溂とした演奏が展開します
第3楽章「アダージョ」はこの曲の白眉です
弦楽器を中心にノスタルジックな美しいメロディーが滔々と流れていき、ロマンティシズムの極致を感じさせます
クラリネットの万行千秋の抒情的な演奏が素晴らしかった
第4楽章は一転、躍動感溢れるエネルギッシュな演奏が展開、スケールの大きな演奏で堂々たるフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーに角田 ✕ 東京フィルは、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ ハ長調」から第2楽章「ワルツ」を華やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました コンサートやリハーサルの日程が詰まっているにも関わらず、サービス精神満点の東京フィルに大きな拍手を送ります