人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

セバスティアン・ヴァイグレ ✕ 宮田大 ✕ 読売日響でプロコフィエフ「交響的協奏曲」、ハチャトゥリアン「ガイーヌ」抜粋、ストラヴィンスキー「火の鳥」を聴く ~ 読響名曲シリーズ

2023年10月28日 00時01分11秒 | 日記

28日(土)。わが家に来てから今日で3210日目を迎え、米国安全保障会議のカービー戦略広報調整官は26日の記者会見で、ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカなどで攻勢を掛けるロシア軍が「命令に従わない兵士を処刑している情報がある」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     KGB出身のプーチンの政権がやるこどだ 驚くには及ばないが 戦地の若者が哀れだ

 

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」と「ブナピーの味噌汁」を作りました チキンステーキは久しぶりに作りましたが、食べ応えがありました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで読売日響「第666回名曲シリーズ」公演を聴きました プログラムは①プロコフィエフ「交響的協奏曲 ホ短調 作品125」、②ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」から「ゴパック」「剣の舞」「アイシャの踊り」「バラの乙女の踊り」「子守歌」「レズギンカ」、③ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1919年版)です  演奏は①のチェロ独奏=宮田大、指揮=セバスティアン・ヴァイグレです

ヴァイグレ ✕ 読響を聴くのはこの2週間で3度目です   振り替え公演があったためですが、極めて珍しいです

 

     

 

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び コンマスは長原幸太、隣は林悠介というダブル・コンマス態勢を敷きます

1曲目はプロコフィエフ「交響的協奏曲 ホ短調 作品125」です この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)が1951年から52年にかけて作曲、同年2月18日にモスクワで初演されました この作品は「チェロ協奏曲第1番」をチェリストのロストロポーヴィチの協力を得て大幅に書き直して「チェロ協奏曲 第2番」とし、その後「交響的協奏曲」と改題、ロストロポーヴィチに献呈されました 第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「アレグロ・ジュスト」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート ~ アレグレット ~ アレグロ・マルカート」の3楽章から成ります

チェロ独奏の宮田大はスイス・ジュネーヴ音楽院卒、ドイツのクロイツベルク・アカデミー修了 2009年にロストロポーヴィチ国際コンクールで日本人として初めて優勝 国内外のオーケストラと共演を重ねています

ヴァイグレの指揮で第1楽章に入りますが、冒頭から独奏チェロの超絶技巧が繰り広げられ、プロコフィエフ特有の諧謔的な音楽が展開します 第2楽章は目先がクルクルと変化し捉えどころがありません 相当の南極、もとい、難曲です 第3楽章では序盤に独奏チェロが抒情的なメロディーを奏で、この主題が変奏されていきます この楽章でも諧謔的な曲想が顔を出し、独奏チェロがアグレッシブな演奏を展開します 全体を通して、この曲は宮田大だからこそ弾き切れる超難曲ではないかと思いました 演奏中、宮田はしきりに額の汗を拭っていましたが、それほどの力演だったと言えるでしょう

満場の拍手に宮田はラフマニノフ「ヴォカリーズ」を抒情性豊かに演奏しましたが、この1曲聴いただけでも他のチェリストと「格が違う」と思いました

 

          

 

プログラム後半の1曲目はハチャトゥリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」から「ゴパック」「剣の舞」「アイシャの踊り」「バラの乙女の踊り」「子守歌」「レズギンカ」です この曲はアルメニア人作曲家アラム・ハチャトゥリアン(1903-1978)が1939年から42年にかけて作曲、1942年12月9日にペルミで初演されました

オケは16型に拡大し管・打楽器が増員されフルオーケストラ態勢となります

ヴァイグレの指揮でウクライナの民族舞踏「ゴパック」の演奏に入ります まるでサーカスが始まるかのような歓喜に満ちた音楽が展開します 次いで活気溢れる「剣の舞」が超高速で演奏され、呆気にとられます 次の「アイシャの踊り」はヴァイオリンとサックスの哀愁漂う演奏が印象に残ります 続いて演奏される「バラの乙女の踊り」は演奏者が楽しそうでした 次の「子守歌」はイングリッシュ・ホルンの抒情的な演奏が素晴らしい フルートとハープのコラボも美しかったです 最後の「レズギンカ」では小太鼓の小気味のよいリズムに乗って活気に満ちた民族舞曲が熱狂的に演奏され、圧倒的なフィナーレを迎えました 読響のゴージャスなサウンドを堪能できるプログラムでした

最後の曲はストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1919年版)です この曲はイゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971)がセルゲイ・ディアギレフの主宰するロシア・バレエ団の委嘱により1909年から10年にかけて作曲、1910年6月25日にパリ・オペラ座で初演されました その後、1919年に2管編成による「組曲」が完成しました 曲は「序奏」「火の鳥の踊り」「火の鳥のヴァリアシオン」「王女たちのロンド」「魔王カスチェイの凶悪な踊り」「子守歌」「終曲」の順に演奏されます

全体的に色彩感豊かで躍動感あふれる演奏でしたが、特に「魔王カスチェイの凶悪な踊り」における切れ味鋭い弦楽セクション、重量感のあるホルン、トロンボーン、テューバの演奏、「子守歌」におけるファゴットの抒情的な演奏、「終曲」における打楽器群の破壊力のある演奏が印象に残りました

この日のコンサートはロシア名曲選とでも言うべきプログラムでしたが、ドイツ出身のヴァイグレによるロシア物も なかなか味があると思いました

 

     

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする