人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

尾高忠明 ✕ ルイス・オヴェ・アンスネス ✕ NHK交響楽団でベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」、ブラームス「交響曲第3番」を聴く

2023年10月27日 00時01分10秒 | 日記

27日(金)。わが家に来てから今日で3209日目を迎え、中国の習近平政権は、秦剛外相と李尚福国防相が相次いで消息を絶ち、いずれも役職を解任されるという異常事態に陥っている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     民主主義国家なら習近平の任命責任が問われるが 誰も猫の首に鈴を付けられないね

 

         

 

昨日、夕食に「肉みそキャベツ炒め」「生野菜サラダ」「モヤシの味噌汁」を作りました 肉みそ~は初めて作りましたが、美味しくできました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールでN響10月度Bプロ公演を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」、②ブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です 演奏は①のピアノ独奏=ルイス・オヴェ・アンスネス、指揮=N響正指揮者・尾高忠明(ヘルベルト・ブロムシュテットの代役)です

 

     

 

オケは14型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び コンマスはマインツ州立管弦楽団の第1コンサートマスターの西村尚也です

1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1808年12月から1809年夏にかけて作曲、1811年1月13日にウィーンで初演され、ピアノの初演者であるオーストリアのルードルフ大公に献呈されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポーコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ、マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏のルイス・オヴェ・アンスネスは1970年ノルウェー生まれ。ベルゲン音楽院で学ぶ。N響との初共演はデュトワ指揮でベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」だった 今回は5度目の共演となる

ステージに登場したアンスネスは背が高くスマートな体型です

尾高の指揮で第1楽章に入りますが、思ったより速めのテンポで開始され ちょっと驚きました 冒頭、アンスネスは力で押すのでなく流麗な演奏を心がけているように見えました 一音一音の粒立ちが綺麗です 今井仁志のホルンと木管群が素晴らしい演奏を繰り広げます 第2楽章は一転、極めてゆったりしたテンポで演奏が進み、アンスネスは一音一音を紡ぎ出すように丁寧に演奏します 弱音が美しくポエムを感じさせるのはこの人の個性かもしれません 第2楽章から第3楽章に移る箇所のティンパニとピアノのやり取りは緊張感に満ち、独奏ピアノが静寂を打ち破り第3楽章に突入しました アンスネスはリズム感よく演奏を進め、N響は木管群、弦楽器群、ホルンを中心にソリストを支えました

会場いっぱいの拍手にアンスネスは、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 ”悲愴”」から第2楽章「アダージョ・カンタービレ」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897年)が1883年に作曲、同年12月2日にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ポーコ・アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

尾高の指揮で第1楽章に入りますが、この曲も速めのテンポで開始されました 弦楽セクションのうねりが凄い 特にチェロの渾身の演奏が印象的です また、フルートの神田寛明、オーボエの吉村結実、クラリネットの伊藤圭、ファゴットの宇賀神広宣、そしてホルンの今井仁志の演奏が素晴らしい 第2楽章は冒頭から最後まで伊藤圭の憂いを帯びたクラリネットが印象に残りました 第3楽章は冒頭の弦楽セクションの 寄せては返す波のような憂愁に満ちた音楽が”人生の秋”を感じさせます ブラームスの名旋律の一つです。第4楽章は一転、活気に満ちた音楽が展開します 弦楽セクションの熱い演奏が晩年のブラームスの”生への憧れ”を表わしているかのように響きます そして、最後は”無駄な抵抗は止めた”と言うかのように静かに曲を閉じます

満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されました 立派に代役を務め上げた尾高氏を見ながら、コロナ真っ最中の”試練の年”に海外の指揮者が来日できなくなり、尾高氏をはじめ特定の指揮者があちこちのオーケストラで代役を務め、あまりの忙しさに尾高氏は過労のため倒れたことを思い出しました。日本のオケの合言葉は「困った時の尾高忠明」ではないかと思う今日この頃です

【訂正】ファゴットは水谷上総さんでした。お詫びの上訂正いたします。

 

     

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする