人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京交響楽団 2024/2025シーズン ラインナップ発表 / 欧州クラシック音楽界の挑戦 ~ 日経「文化時評」から / ロバート・アルトマン監督「雨にぬれた歩道」を観る

2023年10月04日 00時06分19秒 | 日記

4日(水)。東京交響楽団 2024/2025シーズン ラインナップが発表されました サントリーホールでの「定期演奏会」(全10回)は以下の通りです

 

     

     

 

上記の通り、音楽監督ジョナサン・ノットは①マーラー「大地の歌」他(5月)、②ブルックナー「交響曲第7番」他(7月)、③デュリュフレ「レクイエム」他(11月)、④ベートーヴェン「交響曲第5番」他(12月)を指揮します どれもが聞き逃せません ウルバンスキはショスタコーヴィチ「交響曲第6番」他(10月)を、秋山和慶はブルックナー「交響曲第4番」他(9月)を、原田慶太楼は角野隼斗を迎えてガーシュイン「ピアノ協奏曲」他(8月)を演奏します 年間を通して魅力的なラインナップです

しかし、良いことばかりではありません 年間チケット代が今シーズン比で次の通り値上がりしています(全10公演)。

S席:59,000円 ⇒ 62,500円( 5.9%増)

A席:46,000円 ⇒ 49,000円( 6.5%増)

B席:38,500円 ⇒ 41,500円( 7.8%増)

C席:28,000円 ⇒ 31,500円(12.5%増)

ご覧の通り、下のランクの席ほど値上がり率が高くなっているのが特徴です 現在私はA席会員ですが、S席に近いA席なので継続する予定です

なお、東響はこのほか東京オペラシティ・シリーズ、川崎定期演奏会、名曲全集(ミューザ川崎主催)がありますが、公式サイトをご覧ください

ということで、わが家に来てから今日で3186日目を迎え、トランプ前米大統領が在任中、死傷した米兵や戦闘で拘束された退役軍人らを「間抜け」と内輪で侮辱していたと側近だったケリー元大統領首席補佐官が2日までにCNNテレビに証言した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプの人間性がよく表れた発言だ  犯罪容疑者が大統領選に出るなど 間抜けだ

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の山賊焼き」と「ブナピーの味噌汁」を作りました 「鶏の~」は新聞の料理メモを参考に初めて作りましたが、とても美味しく出来ました

 

     

 

         

 

10月1日付の日経朝刊「文化時評」欄は、「欧州クラシック音楽界の挑戦  ~  民主主義の守り手をうたうには 政治的正しさにこだわらざるを得ない」という見出しです 赤川省吾氏による記事を超略すると以下の通りです

「ワーグナーの作品だけを夏に集中上演する『バイロイト音楽祭』に変化が起きた 『さまよえるオランダ人』を指揮したのはウクライナ出身の女性指揮者オクサーナ・リー二フ氏だった 過去150年近く、この音楽祭で振った90人余の指揮者は全員男性だった 2021年から3年続けて登板したリーニフ氏は旧弊を破る初の女性となった 『性別に関係なく、情熱やプロ意識、勇気、公演の水準で選ばれる時代になってきた』と語る 実は、同音楽祭の総監督は作曲家リヒャルト・ワーグナーの”ひ孫”カタリーナ・ワーグナーである 彼女は「私は(登用時に)ジェンダーを全く意識しない」と語る ジェンダー平等を宣言し、女性の指揮者を選ぶ歌劇場やオーケストラは徐々に増えている。もっとも改革は始まったばかりだ。長年の慣行がすぐになくなるわけではない

「背景には欧州社会の変化がある。伝統的な宗教・社会観に縛られないリベラル思想が広がり、過去の植民地主義を批判的に捉えるポストコロニアリズムが浸透する。強権国家に対抗し、民主主義の守り手をうたうには、政治的正しさにこだわざるを得ない ロシアのウクライナ全面侵略でプーチン政権と蜜月だった世界的指揮者ゲルギエフ氏は欧米の音楽界から事実上、追放された もともと芸術は政治・社会と表裏一体であり、時代を映す鏡。分断する世界のなか、リベラルで寛容な社会を代弁できるのか。音楽界の挑戦である

ウクライナ出身の女性指揮者オクサーナ・リー二フ氏が2021年から3年続けて『バイロイト音楽祭』に登板したことは不覚にも知りませんでした。情報収集力不足です もし、ワーグナーの”ひ孫”カタリーナが『バイロイト音楽祭』の総監督に就任していなければ、女性指揮者の登用はもっと遅れていたかもしれません また、「もともと芸術は政治・社会と表裏一体であり、時代を映す鏡」というのは、ソ連のショスタコーヴィチをはじめ 歴史が証明しています

 

         

 

昨日、早稲田松竹でロバート・アルトマン監督による1969年製作アメリカ・カナダ合作映画「雨にぬれた歩道」(113分)を観ました

ある雨の日、30代の裕福な独身女性フランセス(サンディ・デニス)は、自宅近くにある公園のベンチでずぶ濡れになっている青年(マイケル・バーンズ)を見つける フランセスはその青年を自宅に連れ帰り、風呂に入れて食事を与えるが、青年は何もしゃべらない フランセが青年を誘惑しても彼は応じようとしない    彼女は彼を一室に閉じ込め鍵をかけて外出できないようにしてしまう 青年はとうとう我慢出来ず大声を出して「あんたの言いなりにはならない。愛する女性は自分で選ぶ」と言い放つ すると、フランセスは彼の肉体的な欲求を満たすため娼婦を雇い彼の部屋に入れる 2人が仲睦まじくしている最中、フランセスが部屋に入って来て包丁で娼婦の胸を刺す

 

     

 

この映画は、歳下の青年を一方的に愛し、青年が声が出ないことをいいことに自宅に監禁し、次第に精神に異常を来たすようになった30代の独身女性の心理と行動を描いています

先がまったく読めないミステリータッチのストーリー展開で、終始 青年に対し丁寧な言葉使いで接し、淑女のような優しい振る舞いを見せているフランセスが、最後に豹変する姿にはドキリとします 娼婦を殺した後、凍りつく青年の顔を愛撫しながら優しく語りかけるフランセスが一番怖かった フランセスを演じたサンディ・デニスのクールな演技が光ります

さて、音楽です 居間で青年をリラックスさせようとフランセスがレコードをかけます 流れてきたのはブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」でした ところが青年は気に入らないという表情を見せます そこで、ハンガリー民謡風の音楽をかけると、何と彼は踊り出します まるで彼はフランセスの堅苦しいライフスタイルを拒否し、もっと自由で気楽な生活がしたいと主張するかのようでした

 

     

コメント
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