人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

トゥルー・グリット,ハロルドとモードを観る

2011年07月02日 17時50分06秒 | 日記
2日(土).久しぶりに映画を観ました.いま振り返ってみると6月は1本も観ませんでした 今日観たのはアメリカ映画の2本立てで,最初が1971年制作の「ハロルドとモード」です.自殺願望の19歳のハロルドが,天心爛漫に自由を謳歌する79歳のモードおばあさんと出会って,新しい人生を歩みだす,という奇想天外なコメディーです 母親が薦めるお見合い相手に,あらゆる手段で自殺を装って次々と話をチャラにしていくハロルドには思わず笑ってしまいます かつて英国放送協会が制作した「モンティ・パイソン」張りのアプローチです

この映画で使われていたクラシック音楽は2曲.最初は,ハロルドの母親がプールで泳いでいるときにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の冒頭部分が鳴り響きます カメラが引くと,そこに水面にうつぶせになったハロルドが死体のように浮かんでいるのです もう1曲は,ハロルドがモードの家(列車を改造したもの)で踊るときに流れるヨハン・シュトラウスの「美しき蒼きドナウ」です.選曲としてはありきたりか・・・とも思いますが,40年も前の映画ですから,何とも言いようがありませんね

2本目は昨年公開されて話題になったコーエン兄弟とスピルバーグのコラボレーションによる「トゥルー・グリット」です.14歳の少女マティは,殺された父親の仇を討つ旅に出ます.少女役のヘイリー・スタインフェルドの堂々たる演技に思わず喝采してしまいます.アメリカでも久しぶりの西部劇だったようです.西部劇にはクラシック音楽は使われませんね もし使われるとしたらロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲といったところでしょうか

いま久しぶりにチャイコフキーのピアノ協奏曲第1番を聴いています.リヒテルのピアノ,カラヤン指揮ウィーン交響楽団による1963年の録音です.写真はLPジャケットですが,このレコードはクラシック音楽を聴き始めた頃に買ったもので,それこそ何回も繰り返し聴きました.まだ何枚もLPを持っていなかった頃の貴重な1枚でした.切れ味鋭い演奏と言ったらいいのでしょうか.初めて聴いたときの興奮が蘇ります

  
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なぜモーツアルトなのか?~クラシック音楽入門

2011年07月01日 07時36分38秒 | 日記
1日(金).今日から7月.年後半戦のスタートです.この日を記念して(?)なぜ私がモーツアルトにこだわるのかについて書いてみようと思います.

時は学生時代,ちょうど二十歳のころに遡ります.当時,若者の間で「ラジカセ」つまりラジオ付カセットデッキが流行っていました 私もご多分にもれずAIWAのラジカセを手にいれFMラジオから流れてくる音楽を録音して聴くようになりました

当時,世間で流行っていたのはフォークソングで,とくにトワ・エ・モアの「空よ」が大ヒットしていました.また,ロックではC.C.R(クリーデンス・クリア・ウォーター・リバイバル)の「トラベリング・バウンド」がリクエスト曲の常連でした.そしてクラシック界では・・・・とくに流行はありませんでした.というか,特別興味がありませんでした.ある日,たまたまNHK交響楽団の演奏するモーツアルトの「フルート協奏曲第2番ニ長調」を録音しました.フルート独奏は当時N響主席の宮本明恭さんでした.録音を何回も聴き返していたので覚えてしまいました また,この曲がモーツアルトの「オーボエ協奏曲ハ長調」をニ長調に編曲したものであることも放送の解説で知りました.したがって,この2つの曲のケッヘル番号は同じ「K314番」です

ラジカセに録音したフォーク、ロック、クラシック、つまり「トワ・エ・モア」「C.C.R]「モーツアルト」を繰り返し繰り返し聴いて,最後に残ったのがモーツアルトの「フルート協奏曲」でした.この曲が私のクラシック音楽入門曲です.一度何かを気に入ると,のめり込む性格なので,それからが大変でした

自動車工場で自動車組み立てのアルバイト(昼夜2交替制)をしてステレオ・セットを買い,LPレコードを買いまくりました.その後,就職してお金もできたのでオーディオ・セットを揃え,パーツごとにバージョン・アップしていきました.アンプは一時真空管に懲りましたが,途中で挫折、今はローテルの輸出用バージョンで聴いています.レコード・プレーヤーはマイクロのBL91(ベルト・ドライブ),スピーカーは知人から安く譲ってもらったタンノイ・アーデンⅡ、CDプレヤーは国産の中古です。以上がリビングの装置で、普段は寝室で横になりながら、クォ―ドのアンプ、ハーベスのスピーカー、国産のCDプレーヤーで聴いています。すべてが、いい音楽をいい音で聴くための投資です そのためにいくら投資してきたのだろう?・・・・・

いま聴いているのはベルリン・フィル主席だったオーレル・ニコレのフルート,ジンマン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団による1978年の録音によるモーツアルト「フルート協奏曲第2番K314]です.明るく澄んだ演奏です

  
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