フリーアナウンサー小林麻央さんをただ賛美し、感動的な物語に仕立てる風潮には疑問を覚える。
がんという病への理解が進まず、患者が抱える問題が置き去りにされる気がするからだ。
麻央さんの病び関する報道には、違和感を覚えるものも多かった。
がんはいまだ「悪」を象徴する言葉として使われる。
「学芸員はがん」という大臣の発言は、患者をも侮辱しているに等しい。
さらに「ステージ4」に対する偏ったイメージ。
進行がんでも、医療の進歩で「がんと共存」できる時代になってきた。
同じ乳がんで進行度がもっとも高いステージ4を患う者として
私は9年前に告知された際、骨に転移したステージ4だったが、今も治療を続けながら普通に暮らしている。
一方、進行の早いがんは数か月で死に至る場合もある。
がんは部位や人により百人百様だ。
ひとくくりで語られることで見えなくなるものもある。
がんの生きづらさは偏見からくるものが多いが、それをメディアが助長していないか、自戒を込めて思う。
「人生のゴールを前に、吹っ切れたように強くなる人もいる。長年、患者から教えられることばかりです」湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子医師
命ある間は与えられた時間を懸命に生きる。
そのことも麻央さん伝えてくれた。
だがらこそ麻央さんを特別な存在に押し込めてはいけない。
毎日新聞生活報道部三輪晴美さん
がんという病への理解が進まず、患者が抱える問題が置き去りにされる気がするからだ。
麻央さんの病び関する報道には、違和感を覚えるものも多かった。
がんはいまだ「悪」を象徴する言葉として使われる。
「学芸員はがん」という大臣の発言は、患者をも侮辱しているに等しい。
さらに「ステージ4」に対する偏ったイメージ。
進行がんでも、医療の進歩で「がんと共存」できる時代になってきた。
同じ乳がんで進行度がもっとも高いステージ4を患う者として
私は9年前に告知された際、骨に転移したステージ4だったが、今も治療を続けながら普通に暮らしている。
一方、進行の早いがんは数か月で死に至る場合もある。
がんは部位や人により百人百様だ。
ひとくくりで語られることで見えなくなるものもある。
がんの生きづらさは偏見からくるものが多いが、それをメディアが助長していないか、自戒を込めて思う。
「人生のゴールを前に、吹っ切れたように強くなる人もいる。長年、患者から教えられることばかりです」湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子医師
命ある間は与えられた時間を懸命に生きる。
そのことも麻央さん伝えてくれた。
だがらこそ麻央さんを特別な存在に押し込めてはいけない。
毎日新聞生活報道部三輪晴美さん