詩心の復権
感情や情景を端的かつリズミカルな言葉で表現する「詩」は、花や山など命の全てに新たな意味を与える。
詩作は住む世界を豊かに変える。
「世界を<分断>から<結合>へと転じゆく力は、詩心の復権にある」
人間と人間を結ぶ詩の力を信じ続ける。
ますます社会の分断が進む今、自らの心を他者へと開き、共生の精神を醸成する詩心の役割は増している。
平和や調和、友情、環境、希望などをテーマにした詩が注目されている。
自由に自分の思いを詩に託して表現する。
現代文明と詩心の復権
―詩と宗教と宇宙論
川田洋一
スリニバス会長の詩集『ブッダ』のなかに、人間の
永遠なる生死と宇宙生命について詩った一節がある。
「生命は永遠であり
死は門口にすぎない
死は新たな生命の誕生に向けての休息期なのだ
生命は誕生によって現われ
生命は死によって退く
そして宇宙生命の中へと帰っていくのだ」
また、宇宙生命の側から、人間の生死を表現した詩
も
生と死は
永遠なる生命の流れの表出だ
すべての個々の流れは
広漠たる宇宙の
本質的な実在に溶け込んでいる
総体的な流れは宇宙の潮流だ―
宇宙の深淵の中核である妙なる法則の
すべての一体で不可分のそして止むことのな
い働き
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