分かりやすさ

2025年01月28日 09時42分35秒 | その気になる言葉

いくら言葉を発しても、受け手が理解できなければ、すれ違いが生じる。

他者と関わって生きる社会において、分かりやすさを心がける発信側の努力が大切だ。

仏教が階級や地理的壁を越えて広まった要因の一つとして、親しみやすい表現を用いたことだ。

釈尊は、当時の趣味の言葉で法を説いた。

日蓮も巧みな比喩を駆使して難解な仏法哲理を伝えた。

「冬は必ず春となる」

わかりやすい言葉で、多くの民の心を奮い立たせた。

「いかなる試練も必ず勝と越えられる」と励ましたのである。

その本質は、単なる伝える力の向上だけではなく、釈尊や日蓮が平易な表現に努めたのも、<目の前の一人を何としても苦悩から救いたい>との慈悲の発露にほかんらない。

相手の幸福を願い、真心で思いをはせる言葉・説法に、その人の心に響く言葉が紡ぎ出される。

そして、心を結ぶ語らいによって、自らが気付いていなかった仏法の魅力を感じることができる。

他者を思う対話の実践こそ、自他共の成長築く直道である。

―自らの言葉で、縁する友に生き生きとわかりやすい言葉で伝えるのである。

「わかりやすい」を漢字で表すと「分かり易い」となり、「分かる」は「物事を理解すること・さとり」、「易い」は「簡単だ・やさしい」という意味を持ちます。

「わかりやすい」は形容詞です。 そのほかの活用形には連用形の「わかりやすく」や、接尾語「さ」によって体言化した終止形の「わかりやすさ」があります。 「わかりやすい」を用いる場面は、その対象によって様々です。


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