峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

良心の碑

2013年09月16日 | 歴史
大河ドラマ「八重の桜」
今回は熊本洋学校からの転校生騒ぎでした。同志社英学校に先んじてキリスト教教育を英語で受けていた彼らは牧師志望ばかりでした。それゆえに熊本では排斥されて同志社英学校に転がり込んできたわけです。

ところが同志社英学校の元々の生徒達のレベルが低いからとクラス分けせよとかレベルが低い者は退学させよとか要求を突きつけてきます。まあ、見ていて唖然としましたね。そんなんで「汝の隣人を愛せよ」という牧師になれるとでも思ってるの?と聞きたかったです。

案の定、新島襄先生は返答します。

私が目指す学校は学問を教えるだけではなく心を育てる学校です。
私は、日本のために奉仕する事のできる国を愛する人間を育てたくてこの学校を作りました。
国とは「国家」の事ではありません。
国とは「people」。「人々」の事です。




まさに先週書いた「良心の碑」ですね。

それと、熊本バンドの生徒達の論理の中にキリスト教にもある排他的な一神教精神が見て取れました。それは授業のなかでも出た
「desertは、デザート(dessert)ではなく砂漠だ」
のひとことです。

砂漠で生まれたキリスト教もイスラム教も排他的な一神教です。そうでないと厳しい環境の中では生きていけません。それに対して豊かな自然がある日本では万物に神が宿ると信じられ、八百万の神(やおよろずのかみ)のみならず仏教も共存しています。

それだけに国禁を犯して海外渡航した熱い新島先生が、日本人の懐の深さを持ってらっしゃるのには感動しました。

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コメント (4)
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