「シャーロックで英語」のコーナー。
第2シリーズの第2話。「バスカヴィル~」にたどり着きました。
「バスカヴィル家の犬」は、ホームズ物語でも一番ファンの多いエピソードらしいですが、私も一番好きなお話です。
そして、第1、第2シリーズ6作を通じて唯一、モリアティがらみでないお話なのも好感です。そうは言ってもモリアティも出てきますけどね、本筋とは関係がないので安心です(何が?)
アイリーンに続き、実はモリアティにもアレルギーがあるのですヨ。~~正典ではほとんど出てこないモリアティーが、映像化作品やパスティシュではやたらめったら取り上げられてるのが気に入らないもので。(アイリーンもしかり)
今回もテキストはひよりさんのところから頂戴いたしました。
http://hiyori24sherlock.web.fc2.com/
感謝!
<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく語順どおりに直訳して英語のまま理解したいと考えています。
DARTMOOR (20 YEARS BACK)
20年前、ダートムア。
WOMAN: Oh, hello. Are you all right? What is it, dear? Are you lost?
まあ、こんにちは。あなた、大丈夫?それは何?ぼうや。道に迷ったの?
※ What is it には「何があったの?」「どうしたの?」と言う意味があるのでしょうか?場面ではそういう感じです。ヘンリー少年が何か手に持ってるとかいう状況ではなさそうです。
HENRY KNIGHT: (SCREAMS)叫ぶ
(221B)
SH:Well, that was tedious!
(血だらけのシャーロック!)うーん、つまらなかった!
JW:You went on the Tube like that?
お前、地下鉄に乗ったのか?そんななりで?
SH:None of the cabs would take me.
どのタクシーも僕を乗せようとしないんだ。
SH:Nothing?
(新聞を見てるジョンに)何もなし?
JW:Military coup in Uganda…
ウガンダの軍事クーデター・・
coup:クーデター
SH:Hmm.
ふん。
JW:Hmm. Another photo of you with the…
ふん、お前の別の写真だ、あの・・
SH:(GROANS)うなる
JW:Oh, um, Cabinet re-shuffle…
そうか、じゃ、内閣改造・・・
SH:Nothing of importance! Oh, God! John, I need some. Get me some!
何も重要なことがない!ああっもう!ジョン、ちょっと必要だ。くれ!
※some をそのまま日本語にするとヘンですね。
JW:No.
ダメだ。
SH:Get me some!
くれよ!
JW:No! Cold turkey. We agreed. No matter what. Anyway, you’ve paid everyone off, remember? No one within a two-mile radius will sell you any.
ダメだ!禁断症状だ。同意したな。何であれ。とにかく、お前はみんなを買収した、覚えてるだろ?半径2マイル以内にはお前になにかを売ってくれる人は誰もいない。
pay off:完済する、買収する
SH:Stupid idea! Whose idea was that?
馬鹿なアイディアだ。誰の考えだった?
JW:(CLEARS THROAT)咳払い
※シャーロックの考えなのですね^^
SH:Mrs Hudson!
ハドスンさーん!
JW:Look, Sherlock, you’re doing really well. Don’t give up now.
おい、シャーロック、お前は実によくやってるよ。ここで投げ出すなよ。
SH:Tell me where they are. Please. Tell me. Please.
それがどこにあるのか教えてくれ。頼む。教えろ。頼むから。
JW:Can’t help, sorry.
無駄だ。すまんな。
SH:I’ll let you know next week’s lottery numbers.
来週の宝くじの番号を教えるぞ。
JW:(CHUCKLES)くすくすと笑う
SH:Oh, it was worth a try.
ああ、それは試す価値があったな。
MrsH:Yoo-hoo!
ヨッフー!
SH:My secret supply. What have you done with my secret supply?
僕の秘密の供給(=ストック)。僕のストックをどうしたんですか?
secret supply:過剰在庫
がなかなか調べがつかなかったのですが、ネットを漁っていくと、
What is another word for secret supply?
Answer:glut, leftover, overabundance, overdose, overflow, overload, plethora, remainder, superabundance, superfluity, surfeit, surplus, too much
という記述を見つけました。
この状況に合わせた日本語としては「ストック」でしょうか?
MrsH:Hey?
ちょっと?
SH:Cigarettes! What have you done with them? Where are they?
タバコですよ!僕のタバコをどうしたんですか?どこにやったんです?
MrsH:You know you never let me touch your things. Oh! Chance would be a fine thing.
ちょっと、あなた、一度でもあなたのものに触らせてくれたことあった?そんな機会があればありがたいけど。
Chánce would be a fíne thíng:そういう機会があればありがたいのだが.
SH:I thought you weren’t my housekeeper?
あなた家政婦じゃないと思ってましたが?
MrsH:I’m not. How about a nice cuppa? And perhaps you could put away your harpoon.
その通りよ。(ジョンが「お茶」という目配せ)
お茶でもいかが?それと、あなたその銛、あっちへやったほうがいいわ。
SH:I need something stronger than tea. Perhaps 7% stronger. You’ve been to see Mr Chatterjee again.
僕が必要なのはもっと強いものです。お茶よりも。おそらく7%強いもの。
チャタジー氏にまた会いに行ってきた?
※You’ve been to see と You’ve seen とはどう違うのでしょうか??
MrsH:Pardon?
なんですって?
SH:Sandwich shop. That’s a new dress, but there’s flour on the sleeve. You wouldn’t dress like that for baking.
サンドイッチ屋ですよ。それは新しいドレス。でも袖に小麦粉がついてる。あなたはパンを焼くときにそんな風に装わない(パンを焼くときにそんな服は着ない)
JW:Sherlock.
シャーロック(と、たしなめる)
SH:Thumbnail, tiny traces of foil. Been at the scratch-cards again. We all know where that leads, don’t we? (SNIFFS) Mmm, Casbah Nights. Pretty racy for first thing on Monday morning, wouldn’t you agree? I’ve written a little blog on the identification of perfumes. It’s on the website. You should look it up.
親指の爪、ホイルの小さなあとがある。スクラッチカードをまたやってた。我々はそれがどこへ導いてくれるか知っている、そうだろう?(くんくん)ふーん、カスバナイト。月曜の朝一番にしてはかなり艶っぽい、そうでしょう?僕はちょっとしたブログを書いているんです、香水の見分け方について。ネットに載っている。それを看るべきですね。
racy:きわどい、つやっぽい、挑発的な
MrsH:Please!
やめてちょうだい!
SH:I wouldn’t pin your hopes on that cruise with Mr Chatterjee. He’s got a wife in Doncaster that nobody knows about.
僕は、あなたのチャタジー氏とのクルーズに期待を寄せはしませんね。彼はドンカスターに妻がいる、そのことは誰も知らないけど。
pin ones hope on:期待を寄せる
JW:Sherlock!
シャーロック!(と、更にたしなめる)
SH:Well, nobody except me.
そうだ、「僕以外の誰も」 だね。
※ここでシャーロックがカギカッコのジェスチャーをしますね。
MrsH:I don’t know what you’re talking about, I really don’t!
あなたが何の話をしているのかさっぱりわからないわ。ほんとに全くね!
冒頭の血まみれシャーロックは正典の「黒ピータ」からですね。
でもあんな血まみれで、しかも銛もって地下鉄に乗れたとは到底思えないのですけどね・・・せめて顔についた血はシャツやハンカチでぬぐうとかはするでしょう?ま、ギャグシーンということで。
ほかにも、7%とか、タバコを探してペルシャスリッパの中を見るとか、正典ファンならくすくすしちゃうシーンが冒頭から詰っています。
脚本のマークゲイティスさんも相当なオタクですね。
第2シリーズの第2話。「バスカヴィル~」にたどり着きました。
「バスカヴィル家の犬」は、ホームズ物語でも一番ファンの多いエピソードらしいですが、私も一番好きなお話です。
そして、第1、第2シリーズ6作を通じて唯一、モリアティがらみでないお話なのも好感です。そうは言ってもモリアティも出てきますけどね、本筋とは関係がないので安心です(何が?)
アイリーンに続き、実はモリアティにもアレルギーがあるのですヨ。~~正典ではほとんど出てこないモリアティーが、映像化作品やパスティシュではやたらめったら取り上げられてるのが気に入らないもので。(アイリーンもしかり)
今回もテキストはひよりさんのところから頂戴いたしました。
http://hiyori24sherlock.web.fc2.com/
感謝!
<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく語順どおりに直訳して英語のまま理解したいと考えています。
DARTMOOR (20 YEARS BACK)
20年前、ダートムア。
WOMAN: Oh, hello. Are you all right? What is it, dear? Are you lost?
まあ、こんにちは。あなた、大丈夫?それは何?ぼうや。道に迷ったの?
※ What is it には「何があったの?」「どうしたの?」と言う意味があるのでしょうか?場面ではそういう感じです。ヘンリー少年が何か手に持ってるとかいう状況ではなさそうです。
HENRY KNIGHT: (SCREAMS)叫ぶ
(221B)
SH:Well, that was tedious!
(血だらけのシャーロック!)うーん、つまらなかった!
JW:You went on the Tube like that?
お前、地下鉄に乗ったのか?そんななりで?
SH:None of the cabs would take me.
どのタクシーも僕を乗せようとしないんだ。
SH:Nothing?
(新聞を見てるジョンに)何もなし?
JW:Military coup in Uganda…
ウガンダの軍事クーデター・・
coup:クーデター
SH:Hmm.
ふん。
JW:Hmm. Another photo of you with the…
ふん、お前の別の写真だ、あの・・
SH:(GROANS)うなる
JW:Oh, um, Cabinet re-shuffle…
そうか、じゃ、内閣改造・・・
SH:Nothing of importance! Oh, God! John, I need some. Get me some!
何も重要なことがない!ああっもう!ジョン、ちょっと必要だ。くれ!
※some をそのまま日本語にするとヘンですね。
JW:No.
ダメだ。
SH:Get me some!
くれよ!
JW:No! Cold turkey. We agreed. No matter what. Anyway, you’ve paid everyone off, remember? No one within a two-mile radius will sell you any.
ダメだ!禁断症状だ。同意したな。何であれ。とにかく、お前はみんなを買収した、覚えてるだろ?半径2マイル以内にはお前になにかを売ってくれる人は誰もいない。
pay off:完済する、買収する
SH:Stupid idea! Whose idea was that?
馬鹿なアイディアだ。誰の考えだった?
JW:(CLEARS THROAT)咳払い
※シャーロックの考えなのですね^^
SH:Mrs Hudson!
ハドスンさーん!
JW:Look, Sherlock, you’re doing really well. Don’t give up now.
おい、シャーロック、お前は実によくやってるよ。ここで投げ出すなよ。
SH:Tell me where they are. Please. Tell me. Please.
それがどこにあるのか教えてくれ。頼む。教えろ。頼むから。
JW:Can’t help, sorry.
無駄だ。すまんな。
SH:I’ll let you know next week’s lottery numbers.
来週の宝くじの番号を教えるぞ。
JW:(CHUCKLES)くすくすと笑う
SH:Oh, it was worth a try.
ああ、それは試す価値があったな。
MrsH:Yoo-hoo!
ヨッフー!
SH:My secret supply. What have you done with my secret supply?
僕の秘密の供給(=ストック)。僕のストックをどうしたんですか?
secret supply:過剰在庫
がなかなか調べがつかなかったのですが、ネットを漁っていくと、
What is another word for secret supply?
Answer:glut, leftover, overabundance, overdose, overflow, overload, plethora, remainder, superabundance, superfluity, surfeit, surplus, too much
という記述を見つけました。
この状況に合わせた日本語としては「ストック」でしょうか?
MrsH:Hey?
ちょっと?
SH:Cigarettes! What have you done with them? Where are they?
タバコですよ!僕のタバコをどうしたんですか?どこにやったんです?
MrsH:You know you never let me touch your things. Oh! Chance would be a fine thing.
ちょっと、あなた、一度でもあなたのものに触らせてくれたことあった?そんな機会があればありがたいけど。
Chánce would be a fíne thíng:そういう機会があればありがたいのだが.
SH:I thought you weren’t my housekeeper?
あなた家政婦じゃないと思ってましたが?
MrsH:I’m not. How about a nice cuppa? And perhaps you could put away your harpoon.
その通りよ。(ジョンが「お茶」という目配せ)
お茶でもいかが?それと、あなたその銛、あっちへやったほうがいいわ。
SH:I need something stronger than tea. Perhaps 7% stronger. You’ve been to see Mr Chatterjee again.
僕が必要なのはもっと強いものです。お茶よりも。おそらく7%強いもの。
チャタジー氏にまた会いに行ってきた?
※You’ve been to see と You’ve seen とはどう違うのでしょうか??
MrsH:Pardon?
なんですって?
SH:Sandwich shop. That’s a new dress, but there’s flour on the sleeve. You wouldn’t dress like that for baking.
サンドイッチ屋ですよ。それは新しいドレス。でも袖に小麦粉がついてる。あなたはパンを焼くときにそんな風に装わない(パンを焼くときにそんな服は着ない)
JW:Sherlock.
シャーロック(と、たしなめる)
SH:Thumbnail, tiny traces of foil. Been at the scratch-cards again. We all know where that leads, don’t we? (SNIFFS) Mmm, Casbah Nights. Pretty racy for first thing on Monday morning, wouldn’t you agree? I’ve written a little blog on the identification of perfumes. It’s on the website. You should look it up.
親指の爪、ホイルの小さなあとがある。スクラッチカードをまたやってた。我々はそれがどこへ導いてくれるか知っている、そうだろう?(くんくん)ふーん、カスバナイト。月曜の朝一番にしてはかなり艶っぽい、そうでしょう?僕はちょっとしたブログを書いているんです、香水の見分け方について。ネットに載っている。それを看るべきですね。
racy:きわどい、つやっぽい、挑発的な
MrsH:Please!
やめてちょうだい!
SH:I wouldn’t pin your hopes on that cruise with Mr Chatterjee. He’s got a wife in Doncaster that nobody knows about.
僕は、あなたのチャタジー氏とのクルーズに期待を寄せはしませんね。彼はドンカスターに妻がいる、そのことは誰も知らないけど。
pin ones hope on:期待を寄せる
JW:Sherlock!
シャーロック!(と、更にたしなめる)
SH:Well, nobody except me.
そうだ、「僕以外の誰も」 だね。
※ここでシャーロックがカギカッコのジェスチャーをしますね。
MrsH:I don’t know what you’re talking about, I really don’t!
あなたが何の話をしているのかさっぱりわからないわ。ほんとに全くね!
冒頭の血まみれシャーロックは正典の「黒ピータ」からですね。
でもあんな血まみれで、しかも銛もって地下鉄に乗れたとは到底思えないのですけどね・・・せめて顔についた血はシャツやハンカチでぬぐうとかはするでしょう?ま、ギャグシーンということで。
ほかにも、7%とか、タバコを探してペルシャスリッパの中を見るとか、正典ファンならくすくすしちゃうシーンが冒頭から詰っています。
脚本のマークゲイティスさんも相当なオタクですね。