キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

流星小夜曲 / 訳詩に挑戦

2016年01月10日 |  └─【特集】陳昇 Bobby Chen
昔この曲を初めて聞いたころ、全く中国語がわかりませんでした。
でもこの歌を聴くとなぜか切なく、「幸せをつかんだと思ってもそれは一瞬の幻だった。」というような歌に感じていました。

当時、年若い台湾人の友人が「この歌は幸せな歌だ。とってもロマンチックだ」というのを聞いてどうしても納得がいきませんでした。
全く歌詞の意味が分かっていなかったのに、なぜそう思ったのでしょうね。
多分「流星」そのものが一瞬のとても儚いものの代表だからなのではないでしょうか。

その頃のイメージを温存して、訳に挑戦してみます。



流星小夜曲
作詞:陳昇 作曲:陳昇

脫了鞋在溫暖的晚風裡奔跑 像孩子的模樣
還說妳的生活彷彿是一場空 從不曾看過流星

昨天妳在人潮擁擠的街上 忘了來去何方
明天等待下個瘋狂的日子 希望寂寥都走開

看來人們彼此太過於自私 只渴望有人來愛
所以是否我們已忘了怎樣付出 怎樣去愛 怎麼愛

流星 流星 你從那裡來
妳我相逢在夜的海上
流星 流星 你要往那裡去

當妳追逐著流星奔跑也累了 靠在我身旁
我的流星今夜已讓我緊緊的抓住了 就不要再離開

快樂就快樂吧 生命常有烏雲 輕聲地在我懷裡哭
哭泣就哭泣吧 幸福雖美卻很短促 妳知否

陪著妳在溫暖的晚風裡奔跑 像孩子的模樣
當妳覺得失望也覺得累了 我不曾走開 我不會走開

流星 流星 你從那裡來
妳我相逢在夜的海上
流星 流星 你要往那裡去

流星 流星 你從那裡來
流星~



私が勝手に翻訳してみました。



靴を脱いで裸足で温かな夜風の中走り回る まるで子どもみたいに
それでもまだ君の生活はむなしいものだって言うの? 流星も見たことないから?

昨日君は人でごった返す街角に立ち、自分の方向さえ見失っていた
明日からはまた狂ったような日々が待っている 寂しさがなくなればいいと願いながら

人は誰も彼も皆、自分勝手過ぎる。ただひたすら自分を愛してくれる誰かを待ちわびている
だから、僕たちはもうすっかり忘れてしまったのかも、自分から愛することを、どうやって愛すればいいかも、愛し方も。

流れ星、流れ星、どこから来るの?
君と僕は暗い夜の海の上で出会った。
流れ星、流れ星、どこへ行くの?


流れ星を追いかけて走り回って疲れたなら、僕にもたれかかって。
僕の流れ星、今夜しっかりとつかまえたよ。もうどこにも行ってしまわないでね。

楽しいときは楽しめばいい、人生に暗雲はつきものだ。そんな時は僕の胸で小さな声で泣いたらいい。
泣くときは泣けばいい。幸せな時間は美しいけれど長くは続かない。そうだろう?

君と一緒に温かな夜風の中走り回る まるで子供みたいに
君が失望したり、疲れた時には 僕はまだそばにいるよ 何時までもそばにいるよ


流れ星、流れ星、どこから来るの?
君と僕は暗い夜の海の上で出会った。
流れ星、流れ星、どこへ行くの?





全くうまく訳せていませんが、ここに出てくる「僕」は遠くから彼女を見ている語り部のイメージです。
つまり歌い手。
「君」は歌いかけられている人、つまり聴衆=私です。
君と僕は近くにはいないような気がします。


自分がとても孤独で、毎日毎日を戦うように生きていて、泣くときは部屋の片隅で一人で泣いて・・・という暮らしの中にいる人は、この歌を聴いて、とても身につまされるでしょう。私もここに出てくる「君」を自分に重ねてましたね。思いっきり。
人間は、いつまでも孤独からは逃れられない生き物。私は今でもこの歌に自分を重ねられます。当時ほどセンチメンタルではないですが。
この歌をプレゼントされて幸福感を得られても、それは流れ星の流れる時間と同じくらい、一瞬で消えていく、永遠につかんでおくことはできない。だから「流星をこの手につかんだよ」というフレーズが幻のように美しく感じるのではないかと思います。

この歌を「さびしい生活してきたけど、やっと恋人ができたよ」という風に聴く人もいるのかな?
どうなんでしょうね。
他の人の意見を聞いてみたいです。


陳昇 Bobby Chen【流星小夜曲 Serenade of shooting stars】Official Music Video


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