キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

熊本地震 遠方にいる我々は? 「震災に学ぶ」

2016年04月19日 | └─熊本地震・水害
今回の熊本地震。
発生時から熊本の家族と連絡が取れるまでは、かなり動揺していたのは、2つ前の投稿で書いた通りです。ですが、その後は非常に心安らかになっています。もちろん、亡くなった方がいるとか、まだ地震が続いている不安などはありますが、心がぐちゃぐちゃになるということはなく、それなりに理性的にすごせています。

たぶん、311の時に学んだのだと思います。

東日本大震災の時に、おびただしい情報とどう向き合うか、自分の心をどう持っていくか、相当悩んだり考えたりしていました。地震、津波、原発と非常に多くの要素が絡み合う災害だったし、東京も情報被災地だったからでしょう。今思えば、色々不味い対応をしてしまったという反省もあります。

今回、家族の安否という311の時とは違う要素に翻弄されましたが、とりあえずの無事が確認できた後は、東京にいる自分が何をすべきかは、はっきりとしていたので、その意味では心が安らかだったのです。

私が熊本出身だと知っている方々から、仕事関係などでもたくさんお見舞いの言葉をかけてもらいました。とてもありがたい気持ちでした。特に、家族の様子がよく把握できなかった時期にはとても励まされました。ただその中には、「テレビの前から動けません」とか「自分の無力に落ちこむ」とか、おっしゃる方もいて、こちらが心配になるほどです。遠隔地にあって、そういうことで疲労を募らせる必要はないと思います。



遠隔地にいる私たちが、災害直後に被災地に向けて、積極的にできることは、
 「お金を送ること」これだけです。
あとは、特別なことは何もしないことが、肝要。

この機に乗じて政府批判したり。
電気が必要なのに、原発原発と騒いで九電に電話したり。
やたらめったら情報を発信して、人々を混乱させたり。
被災地の状況は刻一刻と変化するのに、古い情報をシェアしたり。

こういうことは、遠くにいる人間がテレビの煽るような情報に踊らされて、平常心を失っているからやってしまうことです。物資については、災害の質にもよると思いますが、今回のような災害では物資の絶対数が足りないということはないはずなので、遠隔地から下手に物を送って、現地の物流を混乱させるのもマイナスかと思います。

現地が混乱するのは仕方ないです。大きな地震を何度も体験しつづけたり、目の前に壊れた建物や怪我した人々が大勢いれば、平常心でなくなるのは当たり前です。ストレスも溜まります。

でも遠くにいる人間は落ち着きましょう。
落ち着いているからサポートもできるのです。
被災者に心を寄せることは、一緒になって混乱することではないと思います。
(今回も時々、このことを自分に確認しています)




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