キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

朗読で聴く「半七捕物帳」

2017年02月23日 |   └─半七捕物帳
Audibleという書籍の朗読サービスで、いま、江戸のホームズ「半七捕物帳」を聞いています。
去年の5月に父に紹介してもらって「青空文庫」でも結構読んだのですが、半七捕物帳はシャーロック・ホームズの正典同様60編ほどもあるので、まだまだ読み終わっていませんでした。

Audibleには、古今の名作もかなり収録されているのですが、半七捕物帳もかなりの数があります。(そのほか、瀬戸内寂聴版の源氏物語もそろっている)出版社はまちまちで、朗読も上手い人とどうにも下手な人が混じっているのですが、短編はだいたい1時間なので、通勤時に聞くのにもぴったりです。

Audible(オーディブル)はスマホ、タブレット、そしてWindous10ならパソコンでも聞くことができます。お試し1か月無料でできるので(そのあとは月1500円)試してみたらどうでしょう?


これまで、半七捕物帳では

「松茸」
「猫騒動」
「十六夜御用心」
「川越次郎兵衛」
「奥女中」
「旅絵師」
「三河万歳」


などを聞きました。半七捕物帳の特長として、ちょっと怪奇趣味~怪談が混じってたりするので、朗読はかなり怖さが増します。「猫騒動」は聞き終わったのが夜更けだったこともあり、トイレに行けないくらい怖くなりました。それでも、この人の文章は読みやすく、聴きやすい。


感想をつらつらと・・・

弘化三年生まれは「丙午」。
これは事件の重要な要素になるくらい、「ひのえうま」の女は男を食い殺すという迷信が、浸透していた時代。

明治後期なら東武鉄道で行くのが普通であった(今でもですね)埼玉県の川越、江戸の頃は浅草の花川戸から船で川をさかのぼっていくのがふつう。陸路を行くよりよっぽど楽で、気安く往来していたらしい。川越では「新河岸」というところに降りたとか。新河岸、友達が住んでる。

江戸末期でも「隠れキリシタン」はしっかり隠れて信仰を守っていた。

江戸時代でも猫の多頭飼いをする人がいて、隣近所から苦情が殺到してしまう。
今も変わらないのですね。



半七捕物帳については、江戸の風物がリアルでそこに味わいが深いとよく言われる。
本当にそうだ。それにプラス、この地の文の設定である明治のことも触れられていて、平成に読む自分は100なん十年の時間旅行をしているような気持ちになる。神田、浅草、両国、川越、熊谷、栗橋、花川戸、押上、などなど地名は良くなじんでいるのだから。

「旅絵師」は特に面白かった。
舞台が東北で、半七も出てこない番外編みたいな話だけど。
奥女中はホームズで言うところの「ぶな屋敷」。
松茸は熊谷の話だけど、ホームズで言えば、さしずめアメリカ大陸。江戸時代なら熊谷あたりでも十分通用したわけですね。



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