「これから、プールの長い方を使います」
一年生の自由遊びタイムが終わった後、先生が大きな声で言いました。
「歩いてもいいのよ。でも、水が飛んできても目を閉じないこと」
ピーとふえが鳴って、8人がいきおいよく進みました。
水がはねあがり、キラキラ光りました。
また、ふえが鳴り、つぎ、つぎと進んで、
うまいちゃんたちの番になりました。
うまいちゃんは、思いっきり壁をけってバタ足で進みました。
「うまいちゃん泳げるじゃん」
だれか男の子が言いました。
うまいちゃんは腕を大きく振って水をかきました。
そして、ガブリと水を飲んでしまいました。
あわてて立ち止まろうとしたら、
「もうちょっとがんばって!」
と、おいしい(大石)先生が言いました。
「もうちょっと、もうちょっと」
プールサイドの友だちが声をそろえて叫びました。
うまいちゃんは、力をふりしぼって進んでいきました。
何度もしずみそうになりましたが、
そのたびに、「もうちょっと」の大合唱が起きるのです。
でも本当にもうちょっとだったんです。
まもなく、指先がコツント壁に当たりました。
うまいちゃんは、やっとプールの底に足をつけて
お魚のように水をぷーっとはきだしました。
「ワーイ!」
みんなが、自分のことのように喜びました。
「えらかったわ、うまいちゃん」
おいしい(大石)先生がうまいちゃんをプールサイドに引っ張りあげてくれました。
一年生の自由遊びタイムが終わった後、先生が大きな声で言いました。
「歩いてもいいのよ。でも、水が飛んできても目を閉じないこと」
ピーとふえが鳴って、8人がいきおいよく進みました。
水がはねあがり、キラキラ光りました。
また、ふえが鳴り、つぎ、つぎと進んで、
うまいちゃんたちの番になりました。
うまいちゃんは、思いっきり壁をけってバタ足で進みました。
「うまいちゃん泳げるじゃん」
だれか男の子が言いました。
うまいちゃんは腕を大きく振って水をかきました。
そして、ガブリと水を飲んでしまいました。
あわてて立ち止まろうとしたら、
「もうちょっとがんばって!」
と、おいしい(大石)先生が言いました。
「もうちょっと、もうちょっと」
プールサイドの友だちが声をそろえて叫びました。
うまいちゃんは、力をふりしぼって進んでいきました。
何度もしずみそうになりましたが、
そのたびに、「もうちょっと」の大合唱が起きるのです。
でも本当にもうちょっとだったんです。
まもなく、指先がコツント壁に当たりました。
うまいちゃんは、やっとプールの底に足をつけて
お魚のように水をぷーっとはきだしました。
「ワーイ!」
みんなが、自分のことのように喜びました。
「えらかったわ、うまいちゃん」
おいしい(大石)先生がうまいちゃんをプールサイドに引っ張りあげてくれました。