四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

上高地のヒョウモンチョウ類(2)

2014-08-02 20:27:00 | 甲州・信州への旅
上高地のヒョウモンチョウ類(2)は、アザミの咲く草地で撮影した蝶たちです。


アザミが咲く草地(1)

明るい林縁のアザミには、オオウラギンスジヒョウモン、ギンボシヒョウモンが集まっていました。


オオウラギンスジヒョウモン♂


オオウラギンスジヒョウモン♀

♀の翅表は少しくすんだ色調です。翅表前翅先端付近に、三角形の白斑があります。


同一個体(翅裏)

オオウラギンスジヒョウモンは、南関東の低山や丘陵でも見ることができます。


ギンボシヒョウモン

標高の高い山地で見られ、南関東の低山地では見ることができません。


同一個体(翅裏)


アザミが咲く草地(2)

草地(1)の近くの半日陰の草地のアザミには、ミドリヒョウモンが集まっていました。


ミドリヒョウモン♂


ミドリヒョウモン♂


ミドリヒョウモン♀

♂に比べて翅表の色調がくすんでいます。
ミドリヒョウモンは、南関東の低山・丘陵でもよく見られます。

本州に分布するヒョウモンチョウ類のうち
※今回見られた種類
コヒョウモン、ウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ミドリヒョウモン

※今回見られなかった種類
ヒョウモンチョウ、クモガタヒョウモン、メスグロヒョウモン、ウラギンスジヒョウモン、オオウラギンヒョウモン、ツマグロヒョウモン

※関東南部低山・丘陵地で見られる種類
ツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン、クモガタヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、稀:ウラギンヒョウモン、稀:ウラギンスジヒョウモン

※関東南部低山・丘陵地で見られない種類
ヒョウモンチョウ、コヒョウモン、ギンボシヒョウモン、オオウラギンヒョウモン


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上高地のヒョウモンチョウ類(1)コヒョウモンなど

2014-08-02 10:59:00 | 甲州・信州への旅
上高地のクガイソウの咲く草地には多くの蝶が集まっていました(7月23日)。


コヒョウモン♂

小形で橙色が濃くて鮮やかなコヒョウモンがクガイソウに3頭群がっていました。忙しなく花から花へと移動する姿が印象的でした。


コヒョウモン♂

観察の途中で太陽が陰り、再びクガイソウの咲くここに来てみると、コヒョウモは姿を消していました。ウラギンヒョウモンなどその他の種類はその場に留まっていました。コヒョウモンは日照がないと元気の出ない、太陽が大好きな蝶なのかもしれません。


コヒョウモン♂

コヒョウモンは、北海道および関東北部・中部地方の山地帯に分布しています。多くのヒョウモンチョウの仲間がスミレ類を食草にしていますが、本種はオニシモツケなどバラ科植物が食草です。長野の山地では7月後半に出現します。


ウラギンヒョウモン♂

ウラギンヒョウモンも見られました。コヒョウモンに比べるとかなり黄色っぽく見えます。


コチャバネセセリ

コチャバネセセリも複数いました。その他イチモンジセセリも。


カラスシジミ

近くのヨツバヒヨドリにヒッソリと止まり吸蜜していました。いつか地元で会えると思っていましたが、上高地で初見となりました。


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