四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ホソバセセリとミヤマアカネ

2014-08-10 13:54:00 | 甲州・信州への旅
長坂の宿周辺を散策していたら、奥の方の林縁でススキの葉にホソバセセリが静止していました。

1.前翅・後翅とも開翅

7月24日 15:47

ホソバセセリは、翅を閉じて止まる姿しか見たことがなく、見慣れない白紋が並ぶのを見て最初は種類が分かりませんでした。

2.前翅半開き・後翅開翅


やがて、前翅が半開きになり、ステルス型戦闘機のような姿勢に。

3.閉翅

15:51

近付いたせいか、翅を閉じ、その後樹木の方へ飛び去りました。

4.再び飛来

16:03

12分後に来てみると、ほとんど同じ場所のススキの葉上に陣取り、ステルス型戦闘機の形に。それを上から見たところです。

国内に分布するセセリチョウ科は4つの亜科に分類されます。
1)アオバセセリ亜科 アオバセセリなど
2)チャマダラセセリ亜科 ダイミョウセセリ、ミヤマセセリなど
3)チョウセンキボシセセリ亜科 ギンイチモンジセセリなど
4)アカセセリ亜科 ホソバセセリ、キマダラセセリ、イチモンジセセリなど

前翅を閉翅~半開きの状態で後翅を大きく開くのは、ホソバセセリなどアカセセリ亜科に共通する休息の姿勢のようです。

ホソバセセリを観察した林縁の近くに田んぼがあり、ミヤマアカネの♂と♀が畦に群がって止まっていました。


ミヤマアカネ♂


ミヤマアカネ♀

ミヤマアカネは、縁紋付近から内側にかけて幅の広い褐色の帯があり、他のアカネ類には見られない特徴になっています。


ホソバセセリ(別個体)

翌日出会ったホソバセセリです。