四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

メスグロヒョウモンの観察日和

2014-06-17 13:45:00 | 南多摩
6月9日
少し前になりますが、梅雨の中休みだった6月9日に、丘陵地の谷戸と尾根を登り降りして歩きました。その日はメスグロヒョウモン多数と出会い、観察日和になりました。その記録です。


メスグロヒョウモン♀ #1(9:39)

スタート間もなく、クリの花に来ているのを見つけました。今季♀の初見です。


メスグロヒョウモン♂ #1

G谷戸に来ると、2頭の♂がウツギに訪花していました。警戒心が強く、1頭は谷戸奥の方へ去りましたが、1頭は見える位置に出てきました。


メスグロヒョウモン♂ #3

谷戸斜面上のノアザミで吸蜜していました。


メスグロヒョウモン♂ #4

低い尾根を越えて隣のS谷戸へ。クリの木の上の方に2頭の♂が見えました。近づくと逃げてしまい、1頭を撮影するのがやっとでした。


メスグロヒョウモン♂ #6

細い道を上り、尾根近くの草地に来ると、ハルジオンが一面に咲き、♂3頭と♀1頭が思い思いに吸蜜していました。


2頭のメスグロヒョウモン♂ 

並んで吸蜜するシーン。♂の#6~#8のうちの2頭です。


メスグロヒョウモン♀ #2

♀にはなかなか接近できませんでしたが、最後に撮影。翅を開いたシーンは撮れませんでした。メスグロヒョウモンはなかなか近づけず、3mが限界と感じました。


メスグロヒョウモン♂ #9(12:29)

尾根からの下り道の中腹に広いクリ林があり、その一番手前の木で1頭が吸蜜していました。少し粘って待つと、ようやく翅表を見せてくれました。

一日で♂9頭、♀2頭を目撃することができました。
この日の天気は、晴れ時々曇りで、最高気温28℃、最低気温17℃でした(八王子アメダス)。
6日、7日は一日中雨、8日は曇り時々雨の天気で、9日は久しぶりの晴れ。発生初期のメスグロヒョウモンたちのエネルギー補給の日になったようです。

付録♪

ミズイロオナガシジミ(15:25)

用事を済ませ、地元の雑木林に行くと、ミズイロオナガシジミの開翅シーンを見ることができました。翅表は初撮影になりました。


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成就院の紫陽花

2014-06-17 07:00:00 | 湘南
鎌倉古道を歩く企画で、極楽寺へ。集合時間前に成就院の紫陽花と由比ヶ浜の景色を見に行きました。






青空、由比ヶ浜の海岸、紫陽花の配置を考えて何枚も撮りましたが、右斜面の日陰はどうしようもありません。海の色は、1枚目が気に入っています。



紫陽花を中心に撮影したので、海の色が飛びました。


13:07

北の方に積乱雲が西から東へ移動していきました。13時前後に自宅(相模大野)付近では一雨降ったそうなので、この雲の通過中の雨かもしれません。


日蓮雨乞いの池

大干ばつに襲われた1,271年の夏に、北条時宗が極楽寺の忍性に雨乞いの祈念を命じたが叶わず、代わって日蓮が田辺ケ池の岸で南無妙法蓮華経を唱えたところ、大雨が降り始めたという。

しばらく梅雨の晴れ間の暑い日が続きましたが、明日は雨でしょうか。
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ヒオドシチョウ、ウラゴマダラシジミなど

2014-06-12 11:56:00 | 湘南
6月4日(続き)
オオミドリシジミの撮影のあと、近くの雑木林を歩きました。


ミズイロオナガシジミ

林内の歩道沿いに次々にミズイロオナガシジミが見られ、短時間で合計22頭を数えました。相模原の雑木林と同様にここでもミズイロオナガシジミ優先でした。



雑木林を抜けて明るい林縁に出ると、樹液酒場の向かいの木の枝にヒオドシチョウが止まるのを見つけました。やがて酒場へ合流。


ヒオドシチョウ 1


ヒオドシチョウ 2

クヌギの樹液酒場には、4頭が入れ替わり立ち替り吸汁しており、最大3頭が一緒にスズメバチに追われながら吸汁していました。発生初期のヒオドシは目が覚めるように美しいです。


ヒオドシチョウ 3

そのうちの1頭が地面に下りたところ。後翅外縁のブルーが鮮やかでした。

4頭が1箇所の樹液酒場に登場してくれるなんてなかなか壮観でした。ヒオドシチョウの当たり年を実感しました。その他、サトキマダラヒカゲ2頭が吸汁に参加していました。
23分間観察。去る時も吸汁を継続していました。


ゴマダラチョウ

そのうち、ゴマダラチョウも現れました。アカボシゴマダラはしょっちゅう見ていますが、ゴマダラチョウは1年ぶりでしょうか。
それにしても今年はテングチョウの大当たり年でヒオドシチョウも多産。その他アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウもエノキを食樹にしています。エノキはこれだけ多種類の蝶に食害されても大丈夫な、どこにでも繁殖するタフな樹だということですね。


オオミドリシジミ♂(Aさん撮影)

オオミドリシジミもクヌギの樹液酒場にやってきました。しかし、すぐに飛び去ってしまったので、吸汁しに来たのか、単にここに止まっただけなのかは判断できませんでした。




ウラゴマダラシジミ♀

樹液酒場を離れた少し先で、ウラゴマダラシジミ♀が半開翅状態で佇んでいました。今年はまだウラゴマダラシジミに遭遇してなかったので、ここで観察できたのは幸運なことでした。かなりサイズが大きく、♀ってこんなにでかいのかと驚きました。今まで♂しか見たことがなかったかもしれません。

この日は平地性ゼフィルス6種のうち、オオミドリシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミ、アカシジミの4種に会うことができました。

Aさんには、オオミドリシジミの写真の掲載を快諾していただきました。ご協力有難うございました。
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オオミドリシジミ

2014-06-10 17:27:00 | 湘南
6月4日
今年もAさんにご一緒させていただいてオオミドリシジミの観察に出かけました。


8:43
すでに複数のオオミドリシジミ♂が卍巴飛翔と休止を繰り返していました。



微妙な角度の違いで青みの色合いが出ています。


9:19

この個体はやや遠くでしたが、鋭く輝いていました。


9:31

時間の経過で、日が手前に当たるようになり、やや低い位置に止まりました。



予想よりも良い天気に恵まれ、オオミドリシジミの美しい姿を充分堪能することができました。Aさん、大変お世話になり有難うございました。

カメラ : NIKON D7000
レンズ : Tamron SP Di AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1 + Kenko N-AF 1.4X TELEPLUS PRO 300
測光モード: マルチパターン測光、露出バイアス: -2.7~-3.3
ホワイトバランス: 晴天


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通っていると良いことがある・・・ミドリヒョウモンも現れる

2014-06-08 20:55:00 | 相模原・県央
6月3日(続き)
町田市の丘陵地巡りをしてから、15時過ぎに毎日通っている自宅近くの雑木林に転戦。クリの花のところに着くと、すぐにミドリヒョウモンの姿に気が付きました!


ミドリヒョウモン♂ A(15:18)


同一個体

翅裏に太陽が当たり、白い筋が淡いピンク色に輝いてきれいでした。


ミドリヒョウモン♂ A(左)とB(右)(15:22)

なんともう1頭いました。2頭は、接近しましたが、争うことなく食事に専念していました。


ミドリヒョウモン♂ B(15:39)

やがて個体Bが少しずつ手前に来て正面向きで開翅してくれました。どちらも新鮮そのものでした。

この平地の雑木林では、2012年の9月中旬にミドリヒョウモンの♂と♀を、2013年9月下旬に♀2頭を目撃していますが、発生初期にミドリヒョウモンを確認したのは初めてのことで、素直に嬉しい。この近辺で羽化したものではないかと思います。毎日同じ場所に通っていると良いことがあるものだと実感しました。


カラスアゲハ♀

ミドリヒョウモン観察中に、すぐ近くのイヌツゲにカラスアゲハがまとわり付いていました。よく見ると、小さい雌花が咲いており、吸蜜していたと判明。普段、ツツジのような目立つ花での吸蜜を見ているので、小さい花での吸蜜は意外なことに思えました。

♪ 追記(6月8日)
6月5日からは雨模様が続き、平年の6月の総雨量をすでに超えたと報道していました。まだ曇と雨の天候が続く予報です。次にフィールドに出られるのは何時になるのでしょうか。
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