四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

アサギマダラとウラギンシジミ

2014-10-15 20:25:00 | 南多摩
10月14日
13日夜から14日未明に台風14号が関東南部を通過し、起きるともうすでに眩しいほどの秋晴れになっていました。そこでアサギマダラを探しに行きました。林道の入り口に来ると、アサギマダラが1頭トネアザミで吸蜜していました。急なことでカメラの設定もいい加減なままの撮影になってしまいました。
※愛用するカメラのNikon D7000の撮影モードダイアルが知らない間に動いていた。ダイヤルが簡単に動くのが唯一の?欠点


アサギマダラ♂

後翅裏に黒い紋(性標)があるのが♂です。

林道を上に行く途中で、翅がかなり破損した個体1頭と、雄雌もわからないうちに慌ただしく飛び立った1頭に出会っただけで折り返し、来た道を戻ることになり、今日はまともなのを撮影できないかと気落ちしました。最後の望みは、林道入口付近のトネアザミのところ。望みがかなって今度は♀3頭がまとまって見られました。


アサギマダラ♀

♀同士は仲が良いのか、1頭が止まる花にもう1頭が止まる場面がよく見られました。





トネアザミに並んで止まるアサギマダラ♀

飛び方が緩やかなので飛翔写真も撮影。この個体は色が少しあせていますが、まあきれいな個体でした。



アサギマダラは9月頃から南下西進を始め、9月下旬には京都府水尾の藤袴園にも多数飛来したようです。その後四国や大分県姫島などへの移動のニュースもあり、そろそろ鹿児島県の喜界島や南西諸島へと渡る数が増えていくと思います。
その一方で、関東南部では例年10月下旬ぐらいまでアサギマダラが残留します。もう一度会いに行きたいと思います。

♪ ♪ ♪

林道ではウラギンシジミにも多く出会いました。6頭撮影しましたが、夏型あり、中間型あり、秋型ありと変化に飛んでいました。


1.ウラギンシジミ♂ 夏型

前翅先端が丸みを帯びています。


2.ウラギンシジミ♂ 中間型

前翅先端が直角に近いです。


3.ウラギンシジミ♂ 中間型(別個体)

この個体は僕の周りを飛び、止まる場所に選んだのがザックの上。汗のにおいに敏感で以前もカメラのレンズに止まったこともありました。この習性は♂に限られます。口吻(ストロー)が見えるでしょうか。塩分摂取が目的と思われます。


4.ウラギンシジミ♂ 秋型

前翅先端が尖っています。


5.ウラギンシジミ♀ 秋型

この日唯一会えた雌です。♀の秋型は鋭く尖ります。越冬するのは♀秋型がほとんどで、♂も低い割り合いながら越冬します。

♪ ♪ ♪ 付録


シラヤマギクとテングチョウ

山野草への訪花はあまり見ないので載せておきます。

クモガタヒョウモン♂も2頭見られました。5月下旬頃から生きている長寿の蝶なだけあって、翅が痛々しいほど破損していました。

空気も乾燥し、林道は涼しく快適でした。


キタキチョウの観察

2014-10-12 09:10:00 | 相模原・県央
10月7日

1頭が林内をゆるやかに飛んでいるので、夏型・秋型を確かめようと飛翔中の撮影をしていました。


10時50分

そのうち、ネムノキ幼木上のもう1頭(#1)に接近。#1は蛹(蛹A)に止まる♂で、翅を広げて接近を妨げていました。蛹Aが♀なのを予知しているのかもしれません。



そのうち、低い草地からあと2♂も反応して舞い上がり、♂#1の周りで争い始めました。



※カメラ : NIKON D7000
レンズ : AF-S Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED + Kenko N-AF 1.4X TELEPLUS PRO 300
フラッシュ なし、シャッタースピード優先 1/1250(秒)、f4、ISO 800、測光モード マトリックス、
露出バイアス ±0、ホワイトバランス 晴天


♂は4頭とも夏型でした。1頭が蛹Cに止まる場面もありました。羽化直後の♀との交尾を狙っているのでしょう。♂同士が争う割には飛び方は緩やかなものでした。争いののち、休戦協定を結んだのかすぐ近くの葉上に3頭が並んで休憩となりました。



全体の印象からかなり疲れているように見受けられました。

♪ ♪ ♪

曇りがちの中、ミドリヒョウモン♂1頭を見かけました。この日以降この森でミドリヒョウモンは見かけず、これが最後の1頭だったのかもしれません。


トネアザミとミドリヒョウモン♂


コスモスと蝶たち

2014-10-09 16:24:00 | 相模原・県央
10月7日

台風の翌日、森に隣接するコスモスのところに行くと、9時過ぎに晴れてきてキアゲハやヒメアカタテハ、チャバネセセリなどが青空の下、気持ちよさそうに吸蜜していました。10月のコスモスは背も高く蝶が好んでやってくると感じました。




キアゲハ


ヒメアカタテハ


チャバネセセリ

その他、イチモンジセセリ、ツマグロヒョウモン、ウラナミシジミ、モンシロチョウが見られました。


台風18号が通過

2014-10-06 16:48:00 | 相模原・県央
10月5日

台風18号の影響で1日中雨が降り、日中15~16℃の薄ら寒い一日でした。
パルテノン多摩で、町田男声合唱団マルベリーの第13回演奏会があり、聴きに行きました。

第3ステージでは、有名な北原白秋作詩、多田武彦作曲の「柳川風俗詩」の堂々とした男声合唱を久しぶりに聴き、懐かしくもあり元気づけられもしました。これは、古典的ともいえるこれぞ男声合唱といえる1954年の作品です。
最終ステージは、春の小川・鯉のぼり・ふじの山・荒城の月・夕焼小焼・冬の夜・故郷・村の鍛冶屋からなる「男声合唱とピアノのためのふじの山」で、歌う合唱団員とともに楽しませてもらいました。
合唱関係の知り合いの方たちと会場のあちこちで再会できるのも演奏会ならではの光景です。

10月6日
台風18号が浜松付近に上陸後、神奈川県の真上を10時過ぎに通過しました。
朝のうち大雨でしたが、午前中には日が射して、予報通りに急に蒸し暑くなりました。しかし、昨日からの大雨の影響で、氾濫した河川の橋や線路の下を潜る道路が交通止めとなり、車での外出は断念しました。昨晩雨の中、強風を予想してカーポートの支柱を立てて備えましたが、大した風も吹かないで済んだのは幸いでした。


夕空(10月6日 17:35)

大分日が短くなりましたね。

48時間雨量(海老名):372mm(観測史上最高)
最高気温:30.2℃

写真は、我が家で咲いた月下美人です。今年は3回咲きましたが、これは9月7日に咲いた2回めの花です。3回めは9月27日でした。


月下美人(9月7日)

腰は外出出来る程度に良くなってきました。

自宅庭での観察

2014-10-01 14:31:00 | 相模原・県央
9月29日

9月26日にぎっくり腰になり外出できないため自宅で時々庭を観察しました。

ツマグロヒョウモン♂が9時頃からやってきました。午前中は庭や隣近所を周回し時々ツツジの葉先でテリ張り。午後は、アサガオの上の方でテリ張りしたりランタナで吸蜜していました。午前中に2頭の絡むシーンが見られたものの、ミドリヒョウモンは現れませんでした。

9月30日

昨日に続いて最高気温29℃の晴れで少し暑さを感じました。

ツマグロヒョウモン♂は1頭目が9時15分に登場、その直後2頭の追飛が見られました。9時半頃には♀がブッドレアで吸蜜中♂が現れ、道路上で短時間求愛と交尾拒否が見られました。14時半頃まで観察して写真で斑紋の相違をチェックしたところ、♂は計3個体飛来と確認できました。昨日はスズメバチを追い掛けるシーンがありましたが、今日はヤマトシジミに追いかけられるのを見て思わず笑ってしまいました。


ツマグロヒョウモン♂(14:26)

ミドリヒョウモンは、11時頃に♂1頭が庭を通過し、14時半頃には♀がブッドレアで吸蜜、短時間ツマグロヒョウモン♂の接近を受けていました。今日はじめて1日2頭を目撃、♀の初撮影となりました。この辺でもまだまだミドリヒョウモンが多いようです。
アゲハチョウも2頭来訪し、イチモンジセセリ、ヤマトシジミは常駐しています。ウラギンシジミ、ウラナミシジミも飛来しました。


ミドリヒョウモン♀


アゲハチョウ♂


アベリアとイチモンジセセリ♀

10月1日
今日は雨模様。
昨日までに関東南部の低標高地で相次いでアサギマダラ、オオウラギンスジヒョウモン、クモガタヒョウモン目撃の情報が入りました。少し羨ましく思いますが仕方ありません。完治したらまた出かけたいと思います。