翁長知事の志を継ぐ、玉城デニー沖縄県知事候補の第一声。(参考:「赤旗」沖縄県知事選 デニー候補 第一声(要旨))
伊江島での第一声に本当に心揺さぶられました。
私が伊江島を出発式の場にした理由は三つあります。一つは、私はかねてから、イデオロギーよりアイデンティティーという、翁長知事の言葉を大切にしています。アイデンティティーとは、自分がより立つところ、自分の心がとどまる場所です。私の母は伊江島の貧しい家で生活し、戦後は捕虜収容所を経て、若くして沖縄本島に渡り、社会人として働き、父と出会い、私を産み、育ててくれました。ここ伊江島は私のアイデンティティーが始まった場所です。
もう一つは、これもウチナーンチュ(沖縄県民)のアイデンティティーです。(離島には)高校がないので、島を出て、勉強し、実社会に出て、結婚し、生活の場所を島外にもっていらっしゃる方が大勢いますが、伊江島郷友会などのつながりで、どこで暮らしていても、伊江島のアイデンティティーをずっと持ち続けています。私は沖縄本島だけではなく有人・無人の離島を含めて、この沖縄の素晴らしい自然を守ることがふるさとを守るアイデンティティーであることを願ってやみません。
そしてもう一つ、戦後、戦争が終わったにもかかわらず、米軍は施政権下にあった沖縄に新たな基地を造ろうと、「銃剣とブルドーザー」で住民から土地を奪いました。「島ぐるみ闘争」は伊江島が発祥の地になっています。あのときは本当に人権を取り戻す、人としての権利を、日本国憲法がおよばないここ伊江島・沖縄で、しっかり発していた。そのことがいまの「島ぐるみ」という思いにこめられています。
私もかつて、伊江島に行った時に伊江島のアイデンティティに接しました。
「一人ひとりに何ができるのか考えることが必要。次の世代に責任を取るために、話し続けなければならない」──当時のメモを見返すと、ヌチドゥタカラの家で謝花悦子さんが伝えてくれた言葉が記されていました。
改めて普遍的なものをあの場所で教えてもらったという気持ちになりました。
「勝つ方法はあきらめないこと」「未来は、この瞬間の延長線上にあるからだ。つまり、未来は、今なんだ」「弾圧は抵抗を呼ぶ、抵抗は友を呼ぶ」「私たちは平和を守りたいと言っているのではない。日常を守りたいのだ」──沖縄から学ぶ言葉はたくさんあります。
高江を見すごしていると、あなたの暮らす場所がいつか高江になる。
辺野古のSOSに気づかぬふりをしていると、いずれあなたのSOSをスルーする国になる。
頬っ被りしてやり過ごす人々の集団が、明日の恐怖社会を引き寄せてくるのだ。
(三上智恵『戦場ぬ止み─辺野古・高江からの祈り』、37ページ)
この県知事選挙は、全国的注目が集まる中での選挙。玉城デニーで「新時代沖縄」を!
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