日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

現在は過去と未来のせめぎ合い──戦後50年に採択された「東京都民平和アピール」

2017-09-15 | 東京都政・都議会のこと

 1995年、戦後50年の節目の年に、東京都民平和アピールが採択されました(下に全文)。私はこのアピールの内容は現在につながっていると感じます。

 私も、東京大空襲や被爆者、沖縄戦の体験を幾度となく聞いてきました。その度に、戦争の悲惨さと平和の尊さを感じ、自分も平和を築く一人として行動していきたいと決意を重ねてきました。

 「現在は、過去と未来のせめぎ合い(闘争の場)」だという言葉があります。平和な社会をつくるためには、過去を知ること、向き合うことが起点だと思います。アピールにもある「不信と対立を克服し、信頼と協調による新たな国際秩序」をつくりあげることが今こそ必要です。

 このアピールは、都庁と都議会議事堂の間にある都民広場と立川駅に展示されていますが、ホームページなどに紹介がありません(今年3月10日に行われた東京都平和の日記念式典の冊子では紹介されています)。とても格調高い文章。ぜひご一読ください。

東京都民平和アピール

 一九四五年三月十日、五十年前の今日、東京は大空襲によって、いたるところ焼け野原と化し、一夜にして十万人のかけがえのない尊い命が失われました。

 同じく五十年前、広島と長崎の原子爆弾は、人類がいまだかつて知らなかった悲劇を地上に現出させました。

 いかなる哀悼の言葉も意味を失ってしまうほど非常かつ残酷なもの、それが戦争のもたらすあらゆる惨禍であり災害であります。

 そして半世紀がたちました。戦争を知らない人々が都民の多数を占める時代がきました。東京の姿は一変しました。廃墟だったまちは、活動力にみちた大都市に変貌しました。それは、日本が平和のもとにあったからこそ実現できたものでした。

 世界の相互依存関係がかつてないほど緊密になり、互いの協力がますます必要とされる現在、私たちは世界全体の平和なくして、幸せで安全な暮らしを営むことはできません。

 いま世界は、激動の中にあって、大きな歴史の転換の時代を迎えています。民族や宗教の対立などに起因する悲惨な地域紛争、飢餓と貧困、難民と被災者、地球環境の悪化をはじめ、人々の穏やかで満ち足りた生活をはばむ要因が、次から次に生じています。不信と対立を克服し、信頼と協調による新たな国際秩序を模索することは、地球全体にとって緊急な課題であり続けています。国、民族、文化の違いをこえた取り組みが、今ほど求められている時はありません。

 平和は、何ものにもまさってすべての基礎をなす条件です。日本国憲法が基本理念とする恒久の平和は、私たちすべての願いであり、人類共通の目標です。

 私たちは、軍縮と核兵器の廃絶を機会あるごとに強く訴え、戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓います。日々の生活において、平和を脅かす問題に、毅然とたちむかい、忍耐づよく取り組むことを決意します。

 一、私たちは、次代を担う子どもたちに、戦争の悲惨さと、それを防止することの大切さを、東京大空襲の体験などとともに語り伝えます。
 一、私たちは、共に地上に生きるすべての人の人権を尊重し、差別を排し、思いやりと愛情をもって、誇るに足る地域社会をつくります。
 一、私たちは、日々のくらしを注意深く見つめ、豊かな水と緑の地球環境を守ります。
 一、私たちは、地球社会の一員として、世界の人々と交流し、相互の信頼関係を深め、協力連携して、人類の福祉の向上に努めます。
 一、私たちは、過去の歴史をかえりみて、ともに手を携えて平和な世界をつくり、相ついでやって来る新しい世代に引き継いでいきます。

 第五回東京都平和の日記念式典にあたり、私たちは、参加者の総意としてこのアピールを採択し、誓いも新たに、平和を心から願う気持ちと決意を、全世界の人々に訴えます。

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学校給食費助成条例──共産党都議団の提案に各方面から反応が

2017-09-14 | 東京都政・都議会のこと

 昨日の記者会見の様子が報道されました。

 何としても実らせるために、各党の方々と前向きな議論ができるよう力を尽くしていきたいと思います。

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都議選後、日本共産党都議団として初の条例提案「小中学校給食費助成条例」について記者会見

2017-09-13 | 東京都政・都議会のこと

 都議選後、日本共産党都議団として初の条例提案「東京都小中学校給食費の助成に関する条例」について、記者会見を行いました。

 条例案の概要については、後述しますが公立小中学校と特別支援学校小中学部に子どもが通う保護者に月額1000円を助成する内容です。ポイントは、保護者が給食費を負担したのちにお金が戻ってくるのではなく、最初から1000円を引いた額を学校に支払うこととしていることです。

 今回の提案は、 給食費負担軽減の第一歩として条例提案を行いましたが、今後さらに助成額や対象の拡大についても議論していきたいと思います。

 記者会見でも「なぜ、最初の条例提案が学校給食だったのか」という質問が出されました。

 私からは、「共産党は都議選で学校給食費の負担軽減を公約に掲げたが、多くの都民からとても強い反応があった。学校教育にかかる費用負担の軽減を行うことで、少子化の克服や子育て支援をすすめる力になる。また、他党も多くが公約で学校給食費無償化を掲げており、都民要求が強い」とお話しました。

 また、都道府県で給食費の助成を実施すれば全国で初となることもあり、無償化に向けた議論が活発に起こる契機にしていきたいと思います。

 以下、記者会見で配布した概要です。

■東京都小中学校給食費の助成に関する条例(案)の概要

2017年9月13日 日本共産党東京都議会議員団

 憲法第26条は、すべての国民の教育を受ける権利を保障し、義務教育の無償を明記しています。しかし実際には無償の内容は、公立小中学校の授業料の不徴収と小中学校の教科書無償交付にとどまっています。

 学校給食の普及充実と食育の推進は学校給食法にも定められ、給食は、教育の1つとして重要な役割を果たしており、本来無償にするべきものです。しかし、給食費の平均月額は、都内の小学校が約4千円から4千6百円、中学校が約5千円になり、文部科学省調査でも、小学生の保護者が負担する学校教育費の4割を占めています。

 また、様々な事情により朝食をとっていない子どもがいるなど、成長期に十分な栄養が確保できないことが問題になるなか、給食は、子どもの食のセーフティーネットの役割も果たしています。

 全国的にも、若い世代の子育て支援や地産地消など様々な観点から学校給食費を無償にしたり、一部を補助したりする市町村が増えています。

 こうした中で、東京都として給食費の保護者負担を軽くすることは、子育て支援や教育の充実を進めることにつながります。なお、この条例が成立すれば、都道府県レベルでは給食費の負担軽減制度は、初めて実現することになります。

 条例(案)の概要は、以下のとおりです。

○目的(第1条)

・東京都が学校給食費の一部を助成することにより、保護者の負担軽減をはかり、子育て支援と教育の充実を進める

○対象者(第3条)

・都内公立小中学校および特別支援学校の小中学部に在籍する児童・生徒の保護者(所得制限なし)

○助成額(第4条) 

・児童、生徒一人あたり月額1千円(一食あたりでの助成が必要な場合は一食60円)
・年額1万1千円を上限とする

・ただし、就学援助や就学奨励費を受給し給食費無償となっている場合は対象外(4条2項)

○助成の仕組み(第5条)

・保護者は、助成の申請・受領を学校長または教育委員会に委任する
・学校長または教育委員会は、給食費から助成額を差し引いた額を保護者から徴収する

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RSウイルスが猛威を振るっています。

2017-09-12 | 子育て・家族のこと

 RSウイルスが猛威を振るっています。

 東京都感染症情報センターの「RSウイルス感染症の流行状況」を見ても、確実に流行のピークが前倒しになっています。

 かくいう我が家も激しい気候変動とも相まって、次男が夏から手足口病(疑惑)→突発性発疹→手足口病→RSウイルスと連続感染中です。

 「予防には、手洗い、うがい、咳エチケットが有効です」(東京都感染症情報センター)とあります。

 みなさんも気をつけてください。

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最高でした!「ことばらんどでたからさがし!中垣ゆたか展」

2017-09-11 | その他もろもろ

 やっとじっくり見ることができました。

 町田市民文学館で開催中の「ことばらんどでたからさがし! 中垣ゆたか展」

 以前から中垣ゆたかファンの一人ですが、子どもの読み聞かせを通じてさらにその魅力にはまっています。

 今回の展示は、夏休みの子どもたち向けの展示で、中垣さんの生い立ちから宝探しまでコンパクトなスペースにいろいろな思いが込められていました。

 個人的にはブルーハーツを聴き、少し前にお子さんが生まれたことにとても親近感を覚えました。

 また、中学校卒業時の文集の内容に衝撃と共感の気持ちを持ちました。

 さらには絵本作家のtupera tuperaさんが来場されていたことも魅力増大でした。

 中垣さんの魅力が爆発する内容。子どもたちもひとしきり堪能して、塗り絵コーナーにいると後ろから中垣さんが現れました。「ぜひ」と写真を撮らせていただきました。

 展示は9月18日が最終日です。入場無料。まだの方はぜひ足を運んで見てください。

 (写真は長島可純さん撮影。写真の無断転載はご遠慮ください)

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