4月8日は「花まつり」だそうです。この日にお釈迦様が生まれたことになっています。と、いうことはキリスト教のクリスマスと同じような日ということになるのかな?
鎌倉の近くで生まれ育った私は、友だちの「きょう行くと甘茶がのめるぞぉ」のさそいにのって、小学校近くのお寺で甘茶をいただいた記憶があります。板張りの広い本堂や仏像がめずらしくて、興奮ぎみにとびはねていたような……。長い石の階段もなつかしい。
地域によっては、お寺の庭にさいた花を持って子どもたちがお釈迦様像の周りをまわったりするとききました。
そんな話を聞いた直後、通りかかった小園の地蔵堂でも「花まつり」の赤いのぼりが立ち、地域の方が忙しそうに準備をしていました(写真)。
この地蔵堂について調べてみると、次のようなことがわかりました。
もとは東光山延命寺の寺子屋として使われていて、江戸時代の末に書かれた渡辺崋山の紀行文『游相日記』にも登場するそうです。厨子の中に安置されている地蔵尊は、作風からみて室町時代後期の本格的な作りをした貴重な地蔵菩薩で、1995年に市指定文化財に指定されています。また、江戸時代からの木造涅槃釈迦如来像が安置され、地域の人々に寝釈迦様と呼ばれ親しまれています。