1週間前、私は農林技術研究所の公開セミナーに出席していました。
その時、学んだことを順にご紹介させていただくつもりが、
1週間も間が空いてしまいました。
あのセミナーでは、まずトマトについて勉強させていただきました。
その時、トマトの生産量の都道府県ランキングが出て、
次のようになっていました。
1位 熊本県
2位 北海道
3位 愛知県
ちなみに静岡県は12位でした。
熊本県産と愛知県産のトマトはスーパーでもよく見かけます。
しかし、北海道産のトマトは・・・。
真夏に地元産のトマトが手に入らなくなった時、
(7月8月は、暑さで酸味が強くなってしまうため、
次のトマト栽培に向けて土づくりや苗の植え付けに充てる農家さんが多い)
スーパーで買うのが、北海道産か岐阜県産なのです。
真夏の一時期しかお目にかからないのに全国第2位とは!!
それに、おいしいトマトを作るには、日射量が大切。
丸くて重くて甘いトマトは、日射量の多い地域で作られるはずです。
私の中で、北海道と日射量の多さがどうも結びつかないのです。
そこで、北海道のトマト産地の特徴を調べてみました。
●暑さと湿気が苦手なトマトにとって、湿度が低く、冷涼な北海道は
トマトの味わいを引き立ててくれる。
●春~夏にかけては日照時間が長く、昼夜の大きな温度差がトマト栽培に向いている。
●梅雨がなく、夏に台風が来ることも少ない。
●冬が長く、害虫が少ないので、九州や西日本のように、
ハウスを細かな目のネットで囲わなくても済み、風が通り抜ける。
そう、北海道というと冬の景色ばかり思い浮かびますが、
春~夏にかけては、トマト栽培に向く地域だったのです。
大産地になるのも納得しました。
※写真はすべて、公開セミナー会場に展示されていた静岡県産のトマトです。