”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

平和パン

2017-12-09 15:06:18 | ブログ

広島のお友達が、時々とっても大きなパンを送ってくださいます。

呉市にあるメロンパンというお店のパンです。

どれも、ずっしりと重く、食べ応えがあります。

そして、どこか懐かしい雰囲気のするパン。

  

その中に、平和パンという不思議な名前のパンがあります。

  

  

カットしてみると、

中にはイチゴジャムとカステラが入っています。

長崎のカステラと広島のパン、と言う事から『平和パン』と名付けられたそうです。

  

 

いつも送っていただいたものを「おいしい、おいしい。」と

食べていただけでしたが、

先日「マツコの知らない世界」で全国の地元パンが取り上げられ、

その中に、この呉市の平和パンも入っていました。

   

そう、今のようにトレーとトングを使って、好みのパンを選ぶようなスタイルになる前は、

パンはガラスケースの中で売られていました。

そのお店は、パン屋さんとは言っても、決して専門店ではなく、

他に和菓子や洋菓子(といっても、シュークリーム、ショートケーキ、黄色いモンブランくらい)も

一緒に売られていました。

   

「マツコの知らない世界」を見て、地元パンが生まれたいきさつを知りました。

戦争に敗れて食糧不足が深刻となった日本。

政府は、GHQに食糧援助を求めました。

GHQはアメリカ軍向けの食糧の一部を、日本に援助してくれました。

その食糧の多くが小麦でした。

 

これをきっかけに、これまで和菓子を作っていたお店も

パンの製造販売に乗り出しました。

これが地元パンの始まりだそうです。

 

思えば、子供の頃、パンを買っていたお店の名前は、

「〇〇堂」とか「●●軒」というものが多かったように思います。

和菓子屋さんが、頑張っておいしいパンを作ってくれていたのですね。

  

呉市のメロンパンは、戦前から営業されているようですが、

このパンを通じて、地元のパンがなぜ懐かしさを感じさせるのか、

なぜ今風のパンとはちょっと違った味わいがあるのか、

その疑問が解決したように思います。

 

平和パンと平和な時代に感謝です。(*^-^*)

 

コメント (2)
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