今月は、週末、静岡県立大学公開講座に参加しています。
今日のテーマは「食品とくすり ~正しい摂り方・飲み合わせ~」。
県立大学薬学部教授 吉成浩一先生のお話を伺いました。
健康食品は薬の代わりになるのか?
天然・自然由来のものが原料なら安全か?
など、興味深い内容でいっぱい!!
一番おもしろかったのは、
人間の体にとっては、薬も食べ物も「異物」「毒」と判断されるということ。
体内に入ってきた「毒」を酵素は分解しようとします。
そのため、薬は体内に入ると化学構造が変化し、
「毒」や「異物」ではない構造に変わっていきます。
ただ、人によって酵素の働きには差があります。
同じ薬を飲んでも、効果に差が出たり、
副作用が強く出たるするのはそのためです。
そして、ずっと疑問に思っていた「天然・自然由来のものが原料なら安全か?」
ということ。
私、以前、大病をした時に周りから、
やたらと「天然・自然由来のものが原料のサプリメント」を勧められたんですよ。
でも、効果があるどころか、気になる症状が出ることもあり、
信用はしていなかったのです。
答えは、やはり安全とは言えないということでした。
自然界には、毒キノコ、フグなど毒を持った動植物はたくさんいますから。(^-^;
安全性が確認されているにんじんを例に挙げた説明がわかりやすかったのですが、
にんじんを1日に1本食べることはあっても、
1日に100本食べることは、まずありません。
通常は確認されない微量の毒素も、100本食べれば有害作用を示すかもしれません。
サプリメントのように濃縮された形で体内に入った場合の安全性は疑問です。
トクホなどの保健機能性食品以外の多くの「健康食品」では、
販売前に人での安全性や有効性の確認がほとんど行われておらず、
どの程度の効果や有害作用があるのかわかりません。
一方、医薬品は莫大な費用をかけて開発され、健康な人だけでなく、
病気の人対象に治験も行われ、販売されます。
合成薬だから危険ということではありません。
人間の体にとっては、一般食品も健康食品も医薬品も「異物」。
区別はできないのです。
だからこそ、正しい知識に基づいて適切に使用していこうと思います。
気分がすっきりしました。
帰りの電車の中から見上げた飛行機雲さえも輝いて見えました。
良い勉強をさせていただきました。 (^-^)
あれこれ調べていたら
毒があることを知りました。
トマトだけではないようで
食べすぎなければなんともないようですね。
摂りすぎはよくないというのは
そういうことも含まれているのかもと思いました(^^;
思えば、青いトマトはこれから赤くなる前の
とても大切な時期ですよね。
きっと体の中に、外敵から身を守るための「武器」を
身に着けているに違いありません。
動けない植物だからこそ、「毒」などの手段を持つのは
当然と言えば当然なんですよね。
良い勉強になりました。(^-^)