謹啓
仄聞致しますに、伊勢市磯部町築地に「宮地神社●賛会」と
称する怪訝な新興神社宗教団体がありまして、会員には
多額の寄付を募り、数年前には、旧家(御宗家)より貴重な
神道文献・資料・書簡類を当主の断りもなく勝手に無断で
持ち出し、宗家が返本するように請求哀願致しましても、返す
兆しはなく、挙句の果てには、当主には内密で、当主の娘を
言葉巧みに弄じ、彼ら(黒●・沖●)の作りし神社団体の宮司に
祭り上げ、盗み取った資料を種として、神社組織を広めております。
過去にこの団体に所属していた会員の話を聞き、憤慨致します所も
ありまして、調査致しました所、発起人は北海道紋別●●町の
●●神社神主●●龍●こと本名●●●●と、その隣合の住人
真清田常道こと沖●●郎この両名である事が判明致しました。
神社に所属する神主が、新興宗教まがいの団体を運営して行く事を、
現行の宗教活動として本庁は認めておられるのでしょうか。
旧家から無断で盗み取った資料を餌に会員を募り、神道の精神を
鼓舞する彼等の行為はどう考えても、主客転倒で納得がいきません。
それゆえに熟考の末、神社庁様に手紙をしたためた次第でございます。
彼等の実態につきましては、会報がありますので同封致します。
又彼等二人の行いし行為に関しましては、別紙三枚同封致しますので
回覧のほど、宜しくお願い致します。
神奈川県藤沢
祝 ●子
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法には法の生命力と謂ふものが必要で、道統の許しありて始めて
その継承が可能なのです。
古来、師家相承を強調され所以も此処にあり、神仙道道統を
離れては、イミテーションに過ぎません。
道統から絶気する、或ひは絶気されることは、いずれも正真の
霊威を喪失することであり、如何に神法を駆使し善悪応験ありても、
魔事と心得るのが古今の鉄側であります。
清水富子